2025年10月29日に実施したインタビューを元に執筆しています。
皮膚に関する悩みは、時として人生の大きな岐路や日々の生活に深く関わります。
特に、刺青(タトゥー)や傷跡、アザなどの治療は、「どこで」「誰に」相談すれば良いのか分からず、一人で抱え込んでいる方も少なくありません。
今回取材したのは、「SSCクリニック・SSCビューティークリニック」を運営する医療法人優美弘仁堂の理事長を務める松本 敏明(まつもと としあき)先生。
松本理事長は、約40年前に日本でいち早くレーザー治療を導入し、アザ治療の保険適用にも関わった、まさに日本のレーザー治療史におけるパイオニアの一人です。
現在は、アザやシミ・ホクロ除去はもちろんのこと、「刺青(タトゥー)・傷跡除去」から、色素を”入れる”技術である「アートメイク」まで、皮膚治療の最前線を牽引しています。
この記事では、松本理事長の医師としての原点、クリニックの特徴、高度な治療への挑戦について、インタビュー形式でお届けします。
日本のレーザー治療と共に歩んだ40年|松本 敏明先生の軌跡
SSCクリニックの松本敏明院長は、日本のレーザー治療の「始まり」から深く関わってこられた第一人者です。
その医師としての原点と、治療への想いを伺いました。
ーー先生が医師として、数ある診療科の中から「形成外科」を専門に選ばれたきっかけは何ですか?
松本理事長
私は1975年に札幌医科大学を卒業後、臨床経験を重ね、専門医資格と博士号を取得しました。その後、北海道大学の形成外科に移り、本格的に形成外科の道を歩み始めました。形成外科とは、体表の欠損や変形に対して、機能と形態の両面から修復・再建を行う分野です。
私が形成外科医として歩み始めた40数年前、当時、アザ治療の主流は、異常色素を有する皮膚を切除し、健常部から採取した皮膚を移植する“皮膚移植術”でした。すなわち、色の異常を“取り除く”というより、“置き換える”発想の治療が一般的だったのです。しかし、火傷の治療などとは異なり、色が異常なだけのアザに対して皮膚移植を行うと、治療した部位がアザ以上に目立ってしまうことが多くありました。私は日々、「これは本当に患者さんのためになる治療なのだろうか」と根源的な疑問を抱いていました。
ーーそこから、どのようにして「レーザー治療」の道へ進まれたのでしょうか。
松本理事長
ちょうど私が形成外科医として悩んでいた頃、アメリカを中心に、皮膚移植ではなく「レーザー」で皮膚の色(色素)を取り除くという画期的な手術が始まりました。私は日本の形成外科医数名と共に、この新しい治療法の研究に携わることになったのです。それが約40数年前のことですね。当時、まだ日本では誰も手掛けていなかったレーザー機器を、アメリカから持ち込みました。これが、日本におけるレーザー治療の第1号と言えるスタートでした。
それからは、日々改良されるレーザー機器と共に、レーザーの専門医として歩んできました。アザの治療を専門とし、現在に至るまで50年近く、この分野一筋でやってきました。

ーーアザ治療における皮膚移植への疑問が、先生をレーザー治療のパイオニアへと導いたのですね。
松本理事長
そうですね。レーザー治療は、まさに私があれほど疑問に思っていた「アザ治療のあり方」を根本から変える可能性を秘めていました。
当院(SSCクリニック)は、開院当初からレーザー専門病院として、アザの治療を中心に行ってきました。アザの治療は、できるだけ早期に治療することが非常に効果的です。特に乳幼児期からの早期治療が、より良い状態を目指す上では重要になります。
当院は、全国でも珍しい新生児・小児から治療を行える形成外科専門医院であり、札幌市内だけでなく市外・道外、時には海外からも多くの患者様がいらっしゃいます。乳児からの多種多様なアザ治療に力を入れてきた経験が、私の医師としての核となっています。
ーー松本先生は、アザのレーザー治療における制度立ち上げなどにもご尽力されたそうですね。
松本理事長
はい。保険適用される際の「診療報酬点数の設定」にも関わりました。レーザー治療が日本で普及し始めるにあたり、治療を標準化し、より多くの患者様が適切な費用で治療を受けられるようにする必要があります。私は、その保険点数を設定する委員会の一員として活動しました。手前味噌ではありますが、日本のレーザー治療におけるパイオニアであるという自負がありますね。
ーーそれでは、先生が今も変わらず大切にされている診療ポリシーを教えてください。
松本理事長
私が最も大事にしているのは、治療に当たっての、いわゆる「インフォームドコンセント(説明と同意)」です。
患者様の思いは様々です。同じような疾患でも、その方その方のお悩みやお考えが違いますから、治療の方法や開始する時期も当然違ってきます。また、同じ患者様、同じ疾患であっても、治療する時期が違えば、治療方法も違ってくる場合があるのです。
ですから、来院されたその時点で、患者様がどのように感じているか、今現在、どの状態まで治療したいか、あるいは治療できる状況にあるのか。それらについて丁寧にお話を伺い、患者様が十分にご理解・ご納得のうえで、安心して治療に臨めるよう努めています。
また、専門医としての経験をもとに、患者様の不安や疑問に真摯に向き合い、信頼関係を築きながら最適な治療方針をご提案することを大切にしています。

SSCクリニックの診療内容|ニーズが高まる「刺青(タトゥー)・傷跡除去」治療
SSCクリニックでは、アザ治療だけでなく、より複雑な皮膚の悩みにも対応しています。
近年ニーズが高まっている「刺青(タトゥー)除去」や「傷跡治療」について詳しくお聞きしました。
ーー現在、SSCクリニックでは「刺青(タトゥー)除去」と「傷跡(瘢痕)治療」に特に力を入れておられるそうですね。
松本理事長
はい。タトゥーの除去や傷跡の治療については、近年特にお悩みの方が増え、ご相談いただく機会が非常に多くなってきました。
当院では、アザ治療で培ってきたレーザー技術を基盤に、刺青や瘢痕の治療にも応用しています。切除や皮膚移植といった侵襲的な方法ではなく、皮膚への負担をできるだけ抑えながら、レーザーによって整えていくのが基本方針となっています。
また、傷跡治療では、レーザーで肌の凹凸や赤み・色素沈着を改善したうえで、必要に応じてアートメイク(パラメディカルピグメンテーション)を併用し、より自然な皮膚の色調や質感に近づける取り組みも行っています。これにより、外見だけでなく心理的な負担の軽減にもつながると考えています。
ーー除去したいと考える方々の背景には、どのような事情があるのでしょうか?
松本理事長
刺青や傷跡の除去を希望される患者様は、年齢や費用感といった尺度だけでは語れない、お一人おひとりの深い背景や切実な思いを抱えていらっしゃることが特徴です。
そして、ご本人の置かれている環境や背景が非常に関係しています。例えば、就職、結婚、出産といったライフイベントを控えている方。あるいは、お仕事(例:公務員、教師、営業職など)の関係で必要に迫られている方。また、お子様が生まれて「一緒にプールや温泉に行きたい」という切実な願いを持つ親御さんも多くいらっしゃいます。
ただ、タトゥーは、自己表現や想いの形として大切にされている方も多く、決して否定されるものではありません。そのようなライフイベントをきっかけに、「今の自分に合った形に整えたい」と除去を検討される方が増えています。
つまり、タトゥー除去は“過去を消す”というよりも、“これからの生活や環境に合わせて新たに進むための治療という選択”なんですね。そうした想いを丁寧に伺いながら、その方にとって最も安心で納得のいく治療法を一緒に考えていくことを大切にしています。

ーーSSCクリニックでは、刺青や傷跡に対して、具体的にどのような治療を行っているのですか?
松本理事長
当院は、医療用レーザー機器を用いて皮膚のさまざまな悩みに対応しています。刺青や傷跡(瘢痕)の除去治療は基本的にいずれも自費診療となりますが、使用するレーザーの種類や照射方法を症状に合わせて細かく調整することで、より高い精度と効果を追求しています。
一方で、アザなどの一部疾患では保険適用が認められており、費用負担を抑えて治療を受けられるケースもあります。診察時には、保険診療・自費診療それぞれの特徴や費用面の違いを丁寧にご説明し、患者様が納得して治療を選択できるようにしています。
刺青や傷跡の除去をはじめ、アザ、ホクロ、肌トラブルなど多様な症例に対して、形成外科・美容外科のレーザー専門医院として35年以上の経験を重ねてきました。


松本理事長
例えば、上記のように腕や指に入っているタトゥーをレーザーで除去するケースもあります。ただ、治療法は一つではなく、レーザーで色を消す方法、皮膚を切除して縫い合わせる方法、皮膚移植を行う方法など、刺青の入っている場所、大きさ、色、そして患者様がどこまでの改善を望まれるかによって、最適な術式は異なります。
ーー治療の難易度が高い、いわゆる「他院では難しい」とされるようなご相談も多いのでしょうか?
松本理事長
はい。当院には、他院では対応が難しいとされた高度な治療を求めて、北海道全域、あるいは全国から、時にはインバウンド(海外)の患者様が「SSCクリニックでなければできない治療を」と訪れてくださいます。
その理由として、当院が長年にわたり専門領域としてきた分野での豊富な経験に加え、膨大な症例データの蓄積と、多様な皮膚疾患や損傷に対応できる設備環境が整っていることが挙げられます。単に一つの方法に頼るのではなく、皮膚の状態や色素の深さ、反応性などを総合的に見極め、最適な治療計画を設計することが、結果を大きく左右します。
また、治療後の経過観察やアフターケアにも力を入れ、長期的な視点で患者様をサポートできる体制を整えています。
ーー最近は、海外の学会でも発表されたと伺いました。
松本理事長
直近では、中国の学会に招かれ、小さなお子様のアザ治療や日本の瘢痕治療(傷の治療)、さらに肝斑治療についても発表を行いました。アジアの方々の肌の質感や色素傾向には共通点が多く、日本で培われた治療技術や症例データを共有することは、非常に有意義だと感じています。
私たちの経験や技術が、アジアをはじめ世界の医療レベルの向上に貢献し、より安全で効果的な治療選択の一助となればと考えています。
ーー刺青や傷跡の除去を考えている方へ、クリニック選びのアドバイスをお願いします。
松本理事長
近頃、美容外科や皮膚科をはじめ、レーザー機器を導入して治療を行う施設が増えてきました。それ自体は非常に良い流れだと思います。レーザーを用いた美容治療がより身近なものとなり、多くの方が気軽に皮膚の悩みを相談できるようになったことは、医療全体にとって大きな進歩です。
一方で、刺青や傷跡の治療は、皮膚の状態や色素の深さなどによって反応が大きく異なります。そのため、やはり経験のある専門医に相談することが大切です。特に重要なのは、治療後の経過に合わせたケアやフォローアップ体制です。どんな治療でも、経過の中で肌の変化や不安を感じることがあります。そうしたときに、しっかりと寄り添って対応してくれる医師・クリニックを選んでいただきたいと思います。
安心して通える環境と、長く信頼できる関係づくりが、より良い治療結果につながります。
SSCクリニックの「アートメイク・パラメディカル」|色素を”入れる”技術
SSCクリニックでは、レーザーで「傷を消す」治療だけを取り扱っているわけではありません。
色素を「入れる」ことで皮膚の悩みを補い、再構築していく”医療”としてのアートメイクにも、積極的に取り組んでいます。
ーー刺青除去という「消す(取る)」治療だけでなく、色素を「入れる(アートメイク)」という技術もSSCクリニックでは取り入れていると伺いました。
松本理事長
当院の大きな特徴の一つが、アートメイクの技術力です。レーザー治療に長年携わってきましたが、私はアートメイクやパラメディカル・ピグメンテーションといった「色素を入れる」医療技術の発展と安全性の向上にも力を入れています。
また、当院では医療従事者を対象に、色素を扱うための正しい知識や技術を学べる育成にも注力しています。安全で確かな技術を医療現場に広めていくことも、私たちの重要な使命の一つだと考えています。

ーー先生は「日本アートメイク財団」の理事も務められているそうですが、どのような活動ですか?
松本理事長
はい。「財団法人日本アートメイク財団」は、アートメイクを医療として安全かつ適正に行うための環境づくりに取り組んでいる団体です。具体的には、使用される色素(ピグメント)の安全性評価、施術に関わる医療従事者の教育・認定、そして衛生管理や施術基準の整備など、業界全体の質の向上を目的とした活動を行っています。
私自身も、こうした取り組みの中で「色素を皮膚に入れることの安全性」や「技術・教育の標準化」を高めるための活動に関わらせていただいています。アートメイクは医療行為であり、安全な色素の使用、衛生管理、そして正しい技術が不可欠です。その基盤を整備していくことも、この分野に携わる者の大切な責務だと考えています。
ーーズバリ「アートメイク」や「パラメディカル・ピグメンテーション」とは、具体的にどのような治療ですか?
松本理事長
アートメイクは、一般的に眉やアイライン、リップなどに色素を入れることで、メイクの手間を省いたり、素顔の印象を整えたりする目的で行われます。多くの方にとっては、美容的な施術として知られていると思います。
一方で、パラメディカル・ピグメンテーション(医療補助色素形成)は、より医療的な側面の強い技術です。たとえば、乳がんの手術で失われた乳輪・乳頭の再建、白斑(皮膚の一部が白く抜けてしまう疾患)のカモフラージュ、傷跡や火傷痕の色素沈着・脱失を目立たなくするなど、生活の質(QOL)の向上に直結する治療です。
これらは、私の専門である形成外科の領域とも深く関わる分野であり、美容と医療の橋渡しとなる重要な技術だと考えています。

未来の医療を見据えて|人材育成と「SSCクリニック」の役割
業界のトップランナーとして、松本理事長はご自身の治療だけでなく、医療界全体の発展にも尽力されています。
クリニックの未来と、後進の育成についても伺いました。
ーーSSCクリニックは、日本レーザー医学会による「指導施設」にも認定されているそうですね。
松本理事長
はい。当院は、特定非営利活動法人 日本レーザー医学会の専門制度に基づいて認定された「指導施設」となっています。レーザー治療に携わる医師や看護師、臨床工学技士などの専門職が、学会の定めるカリキュラムのもとで研修・資格取得を行うことができる施設です。
こうした環境の中で、私自身がこれまで培ってきた技術や知識を次の世代に正しく伝え、より安全で効果的な治療を提供できる人材を育てていくことを目指しています。長くこの分野に携わってきた立場として、教育と継承に取り組むことも大切な使命だと考えています。
ーー後進の育成という観点では、看護師のスキルアップにも注力されているのでしょうか?
松本理事長
もちろんです。当院では、医師の指導のもとで安全かつ適正に行える施術や処置に関して、看護師が高い技術と知識を身につけられるよう教育に取り組んでいます。具体的には、レーザー照射を含む施術補助や、治療中の患者様のケア、経過観察のフォロー、機器の理解と操作に関するトレーニングなどを行っています。医師と看護師がそれぞれの専門性を生かして連携し、患者様にとってより安全で効果的な医療を提供できる体制づくりを目指しています。
そして、そうした志を持ってこの分野で学ぶ意欲をお持ちの看護師の方々には、いつでも門戸を開いてお迎えしています。ともに技術と責任を磨きながら、安全で質の高い医療を支えていける仲間として成長してほしいと思います。
ーーSSCクリニックには、美容医療を中心とする「SSCビューティークリニック」も併設されていますね。役割分担について教えてください。
松本理事長
SSCクリニックは、先ほどからお話ししている通り、アザ、刺青、傷跡、ホクロ除去などに対し、形成外科的なアプローチと医療用レーザーを用いた治療を主軸としています。保険医療機関として、保険適用となる疾患にも対応しながら、患者様の状態に応じて最適な治療を提供しています。新生児からご高齢の方まで、幅広い皮膚の悩みに対応する専門クリニックです。
一方、SSCビューティークリニックでは、二重術や目の下のクマ取りをはじめとする美容外科手術を幅広く行っています。また、IPLやレーザートーニングなどの医療機器による施術、さらにはアートメイクなどの看護師による専門的な施術も行っており、美容医療の分野においても高い専門性を追求しています。
いずれのクリニックも、患者様お一人おひとりの状態や目的に合わせ、安心して治療を受けていただけるトータルケアを大切にしています。

ーー全国、そして海外からも患者様が訪れる「SSCクリニック」ですが、先生が考える、クリニックの強みはどのような点でしょうか?
松本理事長
長年にわたり積み重ねてきたレーザー治療の経験と、形成外科専門医としての確かな知識・技術が当院の強みだと考えています。特に、刺青や傷跡の除去など、より繊細で難易度の高い治療においては、これまでの経験が大きく生かされています。安全性と仕上がりの両立を追求しながら、一人ひとりの状態に合わせた治療を行っています。「SSCクリニックでなければできない治療がある」と信頼して、遠方から足を運んでくださる患者様がいらっしゃる。そのお気持ちに真摯に応え続けることが、私たちの使命であり責務だと思っています。
ーー最後に、先生が考える「良いクリニック、良いドクター」とは、どのような存在ですか?
松本理事長
冒頭にお話しした「インフォームドコンセント」と「信頼関係」に加えて、もう一つ非常に重要なことがあります。それは、「治療後の経過時のケア」がしっかりできることです。患者様が一番不安になるのは、治療を受けた「後」です。肌の状態が日々変化する中で、「これで本当に合っているのか」「大丈夫なのか」と心配になるものです。
豊富な経験があるからこそ、様々な経過を予測し、適切なケアやアドバイスができる。患者様の不安な時期を、専門家としてしっかり支えてあげられる医師。それが、私が考える「良いドクター」の条件ですね。
【傷・傷跡・アザ・タトゥー除去】悩みを持つ方々へ|松本理事長からのメッセージ
最後に、アザ、シミ、ホクロ、そして刺青や傷跡など、皮膚に関する様々な悩みを抱える読者に向けて、松本理事長から温かいメッセージをいただきました。
ーー先生が最も嬉しい瞬間はどのような場面でしょうか。
松本理事長
冒頭でもお話しした「インフォームドコンセント」と「信頼関係」に加えて、もう一つ大切なのが「治療後のケア」です。患者様が最も不安を感じやすいのは、治療を受けた“後”の期間です。肌の状態が日々変化する中で、「これで大丈夫だろうか」と迷いや不安を抱くことは自然なことだと思います。
そうしたときに、決して患者様を見放さず、最後まで責任をもって向き合うこと。どんな小さな変化にも気づき、的確にサポートできる力を持つこと。――それが「良いドクター」の根本だと思います。
そして、そのためには専門的な知識と経験を常に磨き続けることが欠かせません。医師自身が学びを止めず、患者様の信頼に応え続ける姿勢を持つことが、結果的に“良いクリニック”をつくっていくのだと感じています。
ーーこれまでを踏まえ、これからどのような医療を目指していきたいですか?
松本理事長
これまで、技術や専門性についてお話ししてきましたが、最終的に医療の本質は“人”にあると信じています。単に技術を提供するだけでなく、その方の人生や背景に寄り添い、最善の道を一緒に考えていくことが大切です。
美容外科・形成外科の専門クリニックとして、医師が患者様とより近い距離で向き合う診療を、これからも大切にしていきたいと思います。そして、患者様から信頼され、スタッフからも信頼される――互いを尊重し、支え合える思いやりのある医療チームであり続けることが、私の目指す「良い医療」のかたちです。
ーー治療を迷っている読者の皆さんへ、メッセージをお願いします。
松本理事長
当院は、患者様が安心して治療を受けられるよう、安全性と技術の両面から医療体制を整え、患者様本位の診療を大切にしています。特にアザの治療については、気づいた時点で早めにご相談いただくことをお勧めします。乳幼児期からの早期治療が、その後の生活や成長に大きなメリットをもたらすことがあります。
また、刺青や傷跡、ホクロなどの見た目に関するお悩みも、どうか一人で抱え込まないでください。どんな小さなことでも構いません。お話を伺いながら、その方にとって最も納得のいく方法を一緒に考えていけたらと思います。
SSCクリニックが、皆様にとって少しでも安心できる“こころのよりどころ”となれれば幸いです。

SSCクリニック
| 診療科目 | 形成外科・美容外科 |
|---|---|
| 住所 | 〒060-0809 北海道札幌市北区北9条西3丁目パワービル札幌駅前3F |
| 診療日 | (火・水・木・金・土) 10:00~12:30 / 13:30~18:00 |
| 休診日 | 月・日・祝 |
| 総院長 | 松本 敏明 |
| TEL | 011-728-4103 |
| 最寄駅 | JR「札幌駅」北口地下歩道13番出口より徒歩1分 |

