新宿Ladies&Gentlemen美容クリニック|今井 一臣先生が手がけるニキビ跡治療「今井式ニキビ跡治療」とは

2025年9月30日に実施したインタビューを元に執筆しています。

鏡を見るたびにため息が出る、深いクレーター。

コンシーラーでも隠しきれない肌の凹凸。

様々な治療を試してきたけれど、満足のいく結果は得られなかったという方は多いのではないでしょうか?

ニキビ跡、特にクレーター状の悩みは、時として人の心を深く傷つけ、自信を奪います。

そして悩みは、単なる肌トラブルに留まることはなく、私生活にも影響をきたすことがあります。

今回お話を伺ったのは、新宿駅から徒歩2分に位置する「新宿Ladies&Gentlemen美容クリニック」の統括技術顧問、今井一臣(いまい かずおみ)先生。

今井先生は、この根深く、治療が困難とされるニキビ跡治療の分野に情熱を注ぎ、独自の治療体系「今井式ニキビ跡治療」を提供しています。

なぜ今井先生は、他の医師が手を出しにくいこの難しいとされている分野に挑んでいるのでしょうか。

目次

新宿Ladies&Gentlemen美容クリニック 今井 一臣先生がニキビ跡治療に懸ける想い

数ある美容医療の中でも、特に複雑で、医師の知識と経験が問われるニキビ跡治療。

今井先生がこの分野を自らの使命と定め、情熱を注ぎ続ける背景には、患者さんたちが抱える想像を絶するほどの深い悩みがありました。

ーー先生は数ある美容医療の中から、なぜ最も難解と言われる「ニキビ跡治療」を専門に選ばれたのですか?

今井先生
 私がこれまで様々な美容医療に携わってきた中で、「最も悩みが深い分野は何か」と自問した時、たどり着いたのがこのニキビ跡治療でした。例えば、一重を二重にしたり、低い鼻を高くしたりする手術は、患者様の理想にある程度近づけることが可能です。シミやしわ、たるみ治療も同様に、多くの場合で目に見える変化をもたらすことができます。
 しかし、ニキビ跡、特にクレーター治療は全く異なります。クリニックで10回、20回と高額な治療を続けても、全く変化が見られない、ゼロというケースが珍しくないのです。時間と、お金と、そして痛みを伴うダウンタイムを何度も乗り越えてきたにもかかわらず、です。この現実は、患者様にとってあまりにも過酷で、まさに「闇が深い」領域だと感じています。悩みのレベルが、他の美容医療とは段違いなのです。

ーー「悩みが深い」とは、具体的にどのようなことなのでしょうか?

今井先生
 当院には10代から70代まで、本当に幅広い年齢層の患者様が来られます。皆様に共通しているのは、これまで時間と痛みを伴うダウンタイムを伴う治療を何回も経験しても望むような結果が得られなかったという経験です。
 この領域は、日本、いや世界的に見てもまだ発展途上であり、「この機械を使えば絶対に治る」という確立された治療法が存在しません。だからこそ、患者様自身がニキビ跡に対して勉強され、非常に豊富な知識を持って来院されます。しかし、それだけ努力しても改善しない。肌が凹凸であるというだけでいじめられたり、人前に出るのが怖くなったり…。
 これほどまでに人々を苦しめる悩みであるにもかかわらず、専門とする医師やクリニックが日本では圧倒的に少ない。劇的な変化を出しにくく、常に新しい知識を学び続けなければならない。非常に根気がいる、難しい領域なのです。だからこそ、誰もやらないのであれば私がやろう、と決意しました。この難しいとされる分野を突き詰めて、一人でも多くの人を救いたい。そう強く思ったのが、この道に進んだきっかけです。

ーー全国各地から患者さんがいらっしゃるそうですね。その理由はなんでしょうか?

今井先生
 一つは、SNSなどを通じて、私の考えや治療に関する情報を正直にお伝えし続けてきたことかもしれません。ニキビ跡で長年苦しんでこられた患者様は、ご自身の症状について誰よりも熱心に勉強されています。一般的な情報では、もう心に響かないのです。だからこそ私は、論文などの専門的な知見も交えながら、自身の経験に基づいたリアルな情報を発信するようにしています。その内容に共感してくださった方が、「この先生なら自分の悩みを本当に理解してくれるかもしれない」と、遠方からでも足を運んでくださるのだと思います。
 実際に、昨日も宮城県や鳥取県から日帰りで治療を受けに来られた方がいらっしゃいました。私たちは、ただ専門性を追求してきたというよりも、他院で満足のいく結果が得られず、途方に暮れている方々の「最後の砦」のような存在でありたい、と心から願ってきました。その想いが、少しずつ伝わった結果なのであれば、これほど嬉しいことはありません。

ニキビ治療の難しさ|なぜ、ニキビ跡は簡単には治らないのか?

様々な治療を試しても、なぜ満足のいく結果が得られなかったのでしょうか。

それは、ニキビ跡、特にクレーター治療が構造的に非常に複雑で、画一的なアプローチでは太刀打ちできないからだと今井先生は言います。

ーーそもそも、ニキビ跡にはどのような種類があるのでしょうか?

今井先生
 ニキビ跡は、大きく3つのタイプに分けられます。一つは、赤みが残る「炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)」。二つ目は、茶色いシミのようになる「炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)」。これらは時間の経過と共に自然に薄くなることも多いですが、気になる場合は治療の対象となります。
 そして三つ目が、肌の表面が凹んでしまう、いわゆる「クレーター」です。これは、ニキビの炎症が肌の奥深く、真皮層や皮下組織にまで達し、組織が破壊されてしまうことで起こります。一度組織が破壊されると、肌本来の再生能力だけでは元に戻ることができず、自然に治ることはありません。

ーー特に治療が難しい「クレーター」には、さらに種類があると伺いました。

今井先生
 はい。このクレーターにも種類があり、それぞれに適した治療法が異なります。氷で刺したように鋭く深い「アイスピック型」、角張った凹みが特徴の「ボックスカー型」、そして皮膚が下に引っ張られて緩やかに凹む「ローリング型」の3つです。
 しかし、実際の患者様のお肌は、これらの種類が複雑に混在しているケースがほとんどです。例えば、アイスピック型にはAという治療、ローリング型にはBという治療が有効だとしても、それらを単独で行うだけでは不十分なのです。それぞれの型に対して有効なアプローチが異なるため、クレーター治療は非常に難しく、医師には凹みの種類を正確に見極める診断力と、それに対応する多様な治療技術を組み合わせる応用力が求められるのです。

時代と共に進化するオーダーメイド治療「今井式ニキビ跡治療」とは?

「今井式ニキビ跡治療」――それは、特定の機械や施術を指す言葉ではありません。

患者さん一人ひとりの肌と真摯に向き合い、その時代で考えられる最善の一手を打ち続ける今井先生の治療哲学そのものを表す言葉であると言えます。

ーー先生が提唱されている「今井式ニキビ跡治療」とは、具体的にどのような治療法なのでしょうか?

今井先生
 「今井式ニキビ跡治療」とは、特定の機械や決まった術式のことではありません。これは私の治療に対する姿勢や哲学を示す言葉です。
 大前提として、患者様のニキビ跡は、一人ひとり全く異なります。先ほどお話ししたクレーターの深さ、形状、肌質、癒着の程度…それらが複雑に混在しているのが普通です。ですから、「この人にはこの治療」と画一的に決められるものでは決してありません。
 「今井式ニキビ跡治療」とは、その人の肌状態を的確に見極め、その上で、その時代に存在する最新・最適な治療法を複数組み合わせて行う、完全オーダーメイドの治療を指します。美容医療の技術や機械は日進月歩です。例えば、数年前に流行った治療も、今ではより効果的な選択肢が登場し、主流ではなくなっている治療になってることも多いです。今、私が最適だと考えている「ピコハイ」も、1年後にはもっと優れた機械が登場するかもしれません。
 だからこそ、私は常に最新の知識や技術を学び続けます。そして、新しい治療法が登場すれば積極的に検証し、効果的だと判断すれば躊躇なく取り入れる。常に進化し、常にその患者様にとってのベストを追求し続ける。それが「今井式ニキビ跡治療」です。

ーーSNSで話題の「ピコハイ」は、「今井式ニキビ跡治療」の一部という理解でよろしいでしょうか?

今井先生
 その通りです。X(旧Twitter)で「ピコハイVMLA」が広く知られるようになったことで、「ピコハイVMLA=今井式」というイメージが先行してしまっている部分はあるかもしれません。しかし、実際には「ピコハイ」は数ある治療の選択肢の一つに過ぎません。
 カウンセリングで患者様の肌を拝見し、ピコハイVMLAが適用できない、あるいは他の治療の方がより効果的だと判断すれば、当然ながら別の施術をご提案します。実際、多くの場合でピコハイだけでなく、サブシジョンやピーリング、注射など、いくつかの治療法を組み合わせて、その方のクレーターに最適なアプローチを構築していきます。あくまで目的は、その方のニキビ跡を最も効果的に改善すること。そのための手段として、現在「ピコハイVMLA」が強力な武器の一つである、という位置づけですね。

ーー治療において、先生が最も大切にされていることは何ですか?

今井先生
 それは、「安全性」です。これは何よりも優先されるべき絶対的な原則だと考えています。ニキビ跡治療の領域では、残念ながら「治療したのに悪化した」というケースが少なくありません。百歩譲って「変化がなかった」というのはまだしも、お金と時間をかけて、以前よりクレーターが深くなってしまった、という事態は絶対にあってはならない。それは患者様の心に、取り返しのつかない深い傷を残します。
 もちろん、効果を追求すれば、よりリスクの高い治療法や機械も存在します。しかし、私は常にメリットとデメリットを天秤にかけ、リスクを最小限に抑えながら、メリットを最大限に引き出すバランスを追求しています。当院が導入している機械や採用している施術は、すべてこの「安全第一」という考えに基づいて厳選したものです。二重や鼻の整形で事故が起こるのと同じように、肌の治療でも事故は起こり得ます。そのリスクをできるだけ下げること。それが、患者様の未来を守る医師の最も重要な責任だと考えています。

「誠実こそ、最良の治療」|信頼関係から始まる、二人三脚の道のり

1回では終わらない、長い時間をかけて進めていくニキビ跡治療。

だからこそ、今井先生は何よりも患者さんとの「信頼関係」を重視しています。

その根底にあるのは、美容医療業界全体に向けられがちな不信感を払拭したいという、強い「誠実さ」へのこだわりでした。

ーー治療には長い期間が必要とのことですが、患者さんとはどのように向き合っておられますか?

今井先生
 ニキビ跡治療は、鼻や二重の整形のように1回の手術で終わるものではありません。何度もダウンタイムを乗り越えながら、数ヶ月、時には年単位の時間をかけて少しずつ改善を目指していく、まさに患者様と医師の二人三脚で進む治療です。
 だからこそ、治療そのものと同じくらい「信頼関係」を築くことが重要だと考えています。残念ながら、美容医療には「高額な契約をさせられる」「不要なオプションをつけられる」といった不信感や、ネガティブなイメージがつきまといます。特に、これまで多くの治療で結果が出なかった患者様は、疑心暗鬼になっていることも少なくありません。
 その不信感を乗り越え、信頼していただくために、私たちができることはただ一つ、「誠実であること」です。知識や技術があるのはプロとして当たり前のベースライン。その上で、患者様の悩みと真摯に向き合い、正直に、誠実に、できることとできないことをお伝えする。このクリニックなら任せられる、と心から思っていただけるような関係性を築くこと。それが、長い治療の道のりを共に歩む上で、最も大切なことだと信じています。なので、当院ではニキビ跡治療に対する初診の患者様に、1時間前後のカウンセリング枠を確保しています。

ーー1時間に及ぶカウンセリングでは、どのようなお話をされるのでしょうか?

今井先生
 一般的なクリニックでは10分程度で終わることも多いですが、それでは患者様の本当の悩みや想いを理解することはできません。
 この1時間で、まずは患者様がこれまでどのような治療を受けてこられ、どのような想いをされてきたのか、じっくりとお話を伺います。そして、私がお肌の状態を診察させていただき、現状の分析と、考えられる治療法の選択肢をメリット・デメリットを含めて全てご説明します。私が一方的に治療法を決めることはありません。最終的にどの道を選ぶのかは、患者様ご自身に納得していただいた上で決めていただきます。このプロセスこそが、信頼関係の第一歩だと考えているからです。

ーー先生のその情熱やモチベーションは、どこから来るのでしょうか?

今井先生
 それは二つあります。一つは、やはり患者様の笑顔です。先ほどもお話ししたように、この分野は変化を出すのが非常に難しい。だからこそ、治療によって肌が改善し、患者様が心からの笑顔を見せてくださった時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。以前、ある患者様から「先生のおかげで、生きる目的が見つかりました」という言葉をいただいたことがあります。その言葉を聞いた時、医師として、これ以上のやりがいはないと感じました。
 もう一つのモチベーションは、共に働くスタッフの存在です。当院は7名ほどの少数スタッフですが、全員が非常にモチベーション高く、自発的にクリニックを良くするための提案をしてくれます。「もっとこうすれば患者様がリラックスできるのでは」「この業務を改善しよう」といった現場の声が、すぐに私に届く体制ができています。このポジティブなエネルギーが院内に満ちていることが、私自身の力にもなっており、最高のチームで患者様をお迎えできているという自負につながっています。

美容医療の常識を変えるために|誰もが気軽に通えるクリニックを目指して

今井先生は高校生の頃から美容医療に興味があったと言います。

その実現のために、まずは患者さんの「命の安全性」を守る麻酔科医の道へ進みました。

麻酔科での経験はクリニックづくりにも大きく影響しています。

ーー先生はいつ頃から美容外科医を目指されていたのでしょうか?その原点についてお聞かせください。

今井先生
 高校生の時から美容医療の道に進もうと決めていました。私の親がもともと美容医療に関心が高く、その影響で私自身も大学生の頃にはボトックスやヒアルロン酸を体験していました。当時は今ほど美容医療が一般的ではありませんでしたが、自分自身のコンプレックスが解消される喜びを知り、これを仕事にしたいと強く思うようになりました。高校生の頃には、将来は美容外科医になると心に決めていましたね。

ーー医学部に進学後、なぜ最初の専門として「麻酔科」を選ばれたのでしょうか?

今井先生
 美容外科医になるというゴールは決まっていましたので、そこから逆算して、まず何を学ぶべきかを考えました。美容医療において、患者様が最も不安に感じることは何か。それは「痛み」「ダウンタイム」、そして何よりも「命の安全性」です。
 どんなに素晴らしい技術があっても、安全が担保されていなければ意味がありません。施術中に万が一の事態が起きた時、的確な救命対応ができること。これは美容外科医としての最低条件だと考えました。そして、痛みやダウンタイムをコントロールする知識も、患者様の負担を軽減するためには不可欠です。これらの領域を最も深く学べるのが麻酔科でした。ですから、まずは麻酔科標榜医、麻酔科認定医の資格を取得し、美容医療の土台となる部分を徹底的に固めてから、本格的に美容の道に進むというロードマップを描いていました。

ーークリニックの内装や雰囲気にも、先生のこだわりが詰まっていると伺いました。

今井先生
 ありがとうございます。私自身が患者として多くの美容クリニックを訪れた経験から感じていたことなのですが、豪華でラグジュリーな空間に、少し気後れしてしまうことがありました。「私のような者がここにいていいのだろうか」と(笑)。
 もちろん、非日常的な空間で施術を受けたいというニーズも大きいと思います。しかし、もう少し気軽に、カフェに立ち寄るような感覚で通えるクリニックがあってもいいのではないか、と考えました。当院では、ヴィンテージ調のウッドフロアに、ペンダント照明、スピーカーからはボサノバやジャズが流れています。待合室のカウンターには、全席にスマートフォンの充電器も設置しました。スタッフの制服も、堅苦しくない、親しみやすいデザインのものを選んでいます。
 特にニキビ跡治療は、何度も通っていただく必要があります。その度に緊張したり、気疲れしたりするのではなく、心からリラックスして過ごしてほしい。そんな想いを込めた空間です。

ーー最後に、ニキビ跡に悩む読者へメッセージをお願いします。

今井先生
 もしあなたが今、ご自身のニキビ跡に深く悩み、何をしてもダメだったと諦めかけているのなら、ぜひ一度、私たちにお話を聞かせてください。
 ニキビ跡治療は、時間も回数もかかる、根気のいる治療です。だからこそ、医師との信頼関係が何よりも大切になります。私たちは、知識と技術を常にアップデートし続けることはもちろん、何よりも「誠実なクリニックであること」をお約束します。
 あなたの肌と、そしてあなたの心と、まっすぐに向き合います。二人三脚で、諦めずに治療を続ければ、きっと今よりも明るい未来が待っているはずです。私たちが、その長い道のりを全力でサポートします。一人で悩まず、まずはカウンセリングにお越しください。あなたのご来院を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

新宿Ladies & Gentlemen美容クリニック

診療科目美容皮膚科、美容外科
住所〒160-0022
東京都新宿区新宿3-25-9 新宿モアビル 7F
診療日(月〜土曜)
11:30~15:00(最終受付14:30)
16:00~19:30(最終受付19:00)
※木曜のみ12:00開院
(日曜)
13:00~18:00(最終受付17:30)
休診日
統括技術顧問今井 一臣
TEL03-6273-0309
最寄駅JR各線「新宿駅」東口から徒歩2分
京王線「新宿駅」東口から徒歩2分
東京メトロ丸の内線・副都心線「新宿三丁目駅」B10出口から徒歩1分

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この記事を書いた人

診療ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営する医療情報発信メディアです。開業クリニックの先生方に直接取材を行い、診療への姿勢や先進医療への取り組み、地域医療への貢献、さらには医療業界に対する考えや想いをお届けします。読者の皆さまにとって、医療をより深く理解し、身近に感じていただける発信を続けてまいります。

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