おおがい内科医院|大貝 明日香院長|あなたの人生に伴走する横浜・鶴ヶ峰のクリニック

2025年10月30日に実施したインタビューを元に執筆しています。

「こんな症状で病院に行ってもいいのかな?」と不安になった経験はありませんか? 

あるいは、スポーツでのパフォーマンス向上やコンディショニングに悩んでいませんか?

神奈川県横浜市旭区、相鉄線「鶴ヶ峰駅」から徒歩1分。地元の人々が行き交う駅前に、2025年5月に「おおがい内科医院」がオープンしました。

院長を務めるのは、地元・鶴ヶ峰で育ち、「医療と患者さんの通訳になりたい」という想いで医師になった大貝 明日香(おおがい あすか)先生。

おおがい内科医院では、一般内科の診療はもちろん、「スポーツ内科」や、人生の最後について考える「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」の相談も受け付けています。

インタビューを通じて、情熱と優しさに満ちた半生、そして診療にかける想いについてお聞きしました。

目次

「医療の通訳」になりたい|父の死を乗り越え、大貝 明日香先生が医師を志した理由

まずは、先生が医師という職業を目指された理由についてお伺いしました。

ーー先生が医師を志された、一番最初のきっかけは何だったのでしょうか?

大貝院長
 本当に、すごくシンプルなきっかけです。私が15歳、高校1年生の時に、父を「原発不明胆管癌(たんかんがん)」という病気で亡くしたことが原点です。
 ご家族が病気になったことがきっかけで医師を目指す方は、「担当のお医者さんや看護師さんが優しかったから」とか「悲しかったから、その病気を治したい」という理由が多いかもしれません。でも、私の場合は少し違いました。
 もともと私は、正しいことを分かりやすく伝えることに小さな頃から興味があって、中学生の時はアナウンサーや新聞記者になりたいと本気で思っていたんです。

ーー記者やアナウンサーですか。医療とは少し違う分野ですね。

大貝院長
 はい。そんな中で直面したのが、「医療は、なんて分かりづらいんだろう」という現実でした。父が闘病中、担当の医師がいろいろな治療を提案してくれましたが、当時高校生だった私にはその言葉の意味がほとんど理解できませんでした。医師や看護師の方々が懸命に良くしてくださっているのは分かるのに、父の命に関わる選択の意味や重みが、自分の中にきちんと落ちてこなかった。
 言葉を大切にしたいと思ってきた自分にとって、それが一番悔しかったんです。「自分がこの経験をしたのなら、自分が医療者と患者さんの“通訳”になれるんじゃないか」。そう強く思い、医学部を志すことを決意しました。

ーーお父様の闘病でのご経験が、先生の「伝えたい」という想いを後押しし、医療の道へと導いたのですね。

大貝院長
 まさにそうです。父は診断や治療が非常に難しい「原発不明がん」でした。医師になった今でこそ、その対応がいかに困難だったか理解できますが、当時は本当に何も分かりませんでした。
 緩和的手術を決断した時も、それが父の生き方に本当にふさわしい選択だったのか、今でも心に引っかかる思いがあります。だからこそ、医師になった今、患者さんには医療の選択肢を分かりやすく伝え、ご自身で納得して治療を選べる環境を整えたい。医療と患者さんをつなぐ「架け橋」のような存在でありたいと、開業した今も強く思っています。

「根本」から理解し、正しく伝える|大貝 明日香先生がゲノム研究に没頭した学生時代と臨床での実績

先生は医学部時代に「ゲノム研究」に打ち込まれていたそうです。
臨床とは少し離れた基礎研究のイメージが強い、ゲノム研究ですが、興味を持ったきっかけやご実績についてお伺いしました。

ーー医学部時代には「ゲノム研究」に打ち込まれたそうですね。なぜゲノム研究の分野を選んだのでしょうか?

大貝院長
 医療について分かりやすく説明するためには、まず自分自身が「根本」まで深く理解している必要があると考えたからです。「人間の体の根本って何だろう?」と突き詰めた時、私が行き着いたのが「ゲノム」でした。ゲノムは、ヒトの遺伝情報がすべて書かれた、いわば体の設計図です。
 これを勉強すれば、人間がどうやってできていて、どうやって病気になり、どうやって治っていくのかが、アルファベットのレベルで分かるんじゃないか。そう思ったんです。

ーーなるほど。根本を理解するために、設計図そのものを学ぼうと。

大貝院長
 ただ、医学部の同級生の多くは、「ゲノムなんて医者になってから使わない」と授業にもあまり興味がない様子でした(笑)。でも私は、そこまでちゃんと自分で理解している方が、患者さんに対して正しく説明できるのではないかと思い、真面目に取り組んでいました。
 医学部2年生の時からは自主的に研究室に通い、授業が終わった後の放課後や週末も研究に没頭しました。当時は、基礎研究が将来の臨床にどう役立つかなんて、周りからは疑問視されていましたね。

ーーゲノム研究を経て、医師になられてから役立ったエピソードはありますか?

大貝院長
 はい、強く実感した出来事があります。血液内科で勤務していた時、「長年、便秘だと言われ続けて治らない」という患者さんが私の外来にいらっしゃいました。お腹を丁寧に診察すると、柔らかく触れる腫瘤(しゅりゅう)のようなものがあったんです。「もしかしたらリンパ腫かもしれない」と直感し、すぐにCT検査や生検(組織を採る検査)を進めました。
 結果、非常に珍しい、日本では症例報告がほとんどないタイプの「悪性リンパ腫」だと分かったのです。

ーー診断も難しい症例だったのですね。

大貝院長
 その通りです。問題は治療でした。データがそもそも少ないタイプの極めて珍しいリンパ腫であり、標準的な抗がん剤治療が確立されていなかったのです。その時、私がゲノム研究で培った知識が役立ちました。そのリンパ腫の「顔つき」、つまり病理像を、ゲノムや分子生物学の視点で解釈することができたのです。「このタイプなら、この抗がん剤が効くのではないか」という仮説を立て、上司である部長にプレゼンしました。その治療法を実行させてもらったところ、抗がん剤が非常によく効き、患者さんは驚くほど早く元気になって退院されました。
 この症例を通して、熱心な研修医の先生の学会発表の指導もさせていただいたことで、私は29歳の時に、通常は50代の先生方が受賞するような「内科学会指導医賞」をいただくことができました。大学時代、みんなが「役に立たない」と言っていたゲノム研究が、間違いなく患者さんの命を救う力になった。「ゲノムを勉強していて本当に良かった」と心から思えた、忘れられないエピソードですね。

「共感・笑顔・勤勉」を胸に、地元・鶴ヶ峰へ|おおがい内科医院を開業したきっかけ

ゲノム研究で成果を上げ、血液内科医としてご活躍されていた大貝先生。

様々なご経験を経て横浜・鶴ヶ峰の地でクリニックを開業されたそうですが、その理由について詳しくお聞きしました。

ーー市民病院や総合病院でのご経験を経て開業されたと拝見しました。開業に至るまでの経緯について教えていただけますか?

大貝院長
 大学卒業後は、まず横浜市立市民病院で初期研修医として働きました。ここでは「患者様の身体所見が最も大切。手のひらや爪の先まで診察できるようになりなさい。」とご指導いただくことができ、患者さんの身体所見を丁寧に診る、医師としての基礎を徹底的に学びました。
 その後、みなとみらいにある病院で、内科を細かく分けずにすべて一緒に診療する「一内科制」のもとで後期研修医として勤務し、内科専門医の資格を取得しました。

ーー血液内科に進まれたのはその後ですか?

大貝院長
 はい。恩師から「あなたの患者への向き合い方は、緊急の現場でこそ生きる」とアドバイスをいただき、ゲノム研究とも関連の深い血液内科に進みました。血液内科は、白血病など、数時間単位で病状が悪化することもあるスピード感が求められる現場です。現実を受け止めきれない患者さんに、限られた時間で正確な説明を行い、納得して治療に進んでいただく。ここで、医師としての診断スキルと「伝える力」が大きく鍛えられました。
 また、抗がん剤治療で皮膚がボロボロになってしまった患者さんから「がんが治っても、こんな皮膚じゃ人生が楽しくない」と言われたことをきっかけに、皮膚科や美容皮膚科についての知識をつけたいと考えて湘南美容クリニック(SBC)でも勤務しました。実際、保険診療とは異なる「お客様」としての視点や、「患者様の待ち時間に対するきめ細やかな配慮」「不安にさせない説明の仕方」など、接遇や対応の方法なども学ぶことができ、大きな経験になりましたね。

ーーそして、地元・鶴ヶ峰での開業を決意されたのですね。

大貝院長
 15歳の時の「医療の通訳」になりたいという原点に立ち返った時、やはり地元の方々へ還元したいという思いが強くなりました。私は小中高大とすべて公立で、本当に地元の皆さんに支えられて育ちましたから。
 そして2023年から、地元で「市民講座」を毎月無料で開催することにしたんです。病気のことなどを詳しく、分かりやすくお話しする講座です。それを2年ほど続けた頃、参加してくださった地域の皆さんから「いつ開業するの?」「早く開業してよ」とたくさんの声をいただくようになって。その声に背中を押され、ちょうど良いテナントも見つかったことから、2025年の開業を決めました。

ーーまさに「満を持して」の開業だったのですね。クリニックの理念について教えてください。

大貝院長
 理念は「共感」「笑顔」「勤勉」の3つです。
 私は「みんなのお医者さん」でありたいと思っています。お医者さんというと堅いイメージがあるかもしれませんが、私はずっと公立育ち。皆さんにとって身近な存在でありたいんです。
 まず「共感」は、私の人生でずっと大切にしてきたことです。単に「かわいそう」と同情するのではなく、その人がどの方向を見て、今どんな気持ちでここにいるのか、その背景や気持ちを理解し、同じ目線で考えること。これをスタッフ全員で大切にしています。
 「笑顔」は、不安を抱えていらっしゃる患者さんを安心させる力があると思っています。私自身、笑っていれば大抵のことは乗り越えられると思って生きてきました(笑)。
 そして「勤勉」。私、実は横浜市立大学にはE判定で、ギリギリ足切りで入学したんです。でも、最後は首席で卒業することができました。それは才能ではなく、努力だったと自負しています。友達と遊んだ後、寝る前にもうひと頑張りする。その積み重ねが夢を叶えると知っているから、今もクリニックの経営で忙しくても、時間を見つけて常に学び続け、最善の医療を提供する。この姿勢は崩しません。

おおがい内科医院の診療科目|一般内科からスポーツ内科、ACPまで

「おおがい内科医院」では、一般内科のほかに「スポーツ内科」と「ACP外来」という、少し専門的な診療も行っています。

ーークリニックにおける診療体制について教えてください。

大貝院長
 当院は「一般内科」「スポーツ内科」、そして「ACP外来」の3つを主軸にしています。
 まず「一般内科」は、発熱や咳、腹痛といった日常的な不調から、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)の管理まで、幅広く対応する「最初の窓口」です。
 「スポーツ内科」は、スポーツを愛好する方が健康で長くパフォーマンスを続けられるよう、メディカルチェックやコンディショニング調整、選手からのドーピング禁止物質等に関する相談などを行います。
 そして「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)外来」は、いわゆる「人生会議」です。もしもの時に備えて、ご自身がどのような医療やケアを望むか、あるいは望まないかを、元気なうちからご家族や私たち医療者と話し合う場をセッティングしています。

ーー先生が、この3つを柱に据えられたのはなぜでしょうか?

大貝院長
 これはすべて、私が医師を志した原点である「自分らしく生きることを支えたい」という思いに繋がっているんです。
 例えば「スポーツ内科」は、健康でいれば、自分らしく過ごせる時間が長くなる、という考えに基づいています。私自身、野球が大好きというのもありますが(笑)。
 そして「ACP外来」は、まさに私がずっとやりたかったこと。父の最期を「分からないまま」選択してしまった後悔があるからこそ、患者さんには「どう生きたいか」をご自身の言葉で考え、納得して選んでほしい。ACPは“死に方”を選ぶネガティブなものではなく、“どう生きたいか”を見つめ直すポジティブなアクションなんです。

ーーACP外来は、具体的にどのようなことをするのでしょうか?

大貝院長
 ACP外来は保険適用外の自費診療となりますが、完全予約制でじっくりとお時間を取ります。「あなたはどんな人?」「人生で大切なことは?」といったステップに沿って、ご自身の価値観を言語化するところから始めます。
 例えば、「心臓が止まった時に救命処置を望むか?」「口から食べられなくなった時に胃ろう(お腹から栄養を入れる管)を望むか?」。そういった「もしも」の時、ご自分で意思表示ができなくなっていても、ACPの記録が残っていれば、ご本人の意思が尊重されます。大切なのは、それを私たち医療者やご家族と「共有」しておくことです。

ーースポーツ内科にも力を入れていらっしゃいますが、アスリートの方も来院されるのですか?

大貝院長
 はい、プロの選手の方も健康診断で来院されることがあります。院外においても、元プロの選手からお話をお伺いすることができて、現場に必要な考え方を勉強させていただくなど、自分の医師としてのキャリアがより深く多様になっていく未来が見えてとても充実しています。また最近は、スポーツドクター・スポーツファーマシスト・管理栄養士の先生方と一緒に、スポーツ選手をサポートする勉強会に参加させてもらっています。パフォーマンスを極限まで高めたいプロのアスリートの方にも、ぜひ来てほしいと思っています。
 そして今、まさに力を入れ始めているのが「遺伝子検査」です。

ーー遺伝子検査というと、ご自身のルーツを調べるようなものでしょうか?

大貝院長
 それとは少し違います。口の中の粘膜を少し採取するだけで、「糖質で太りやすい体質か」「脂質で太りやすい体質か」、あるいは「ストレッチで痩せやすいか」といった、その人の体質が遺伝子レベルで分かるんです。これはまさに、私が大学時代に研究してきたゲノムの領域。私の得意分野です。

ーーそれはスポーツ選手にも役立ちそうですね。

大貝院長
 先日も選手の方から「遺伝子検査をやりたい」と問い合わせがありました。自分のパフォーマンスをさらに上げたい時に、自分の「設計図(ゲノム)」を参考にすることは非常に有効です。
 今後は、クリニックから論文を発信していくことも目標です。大学病院でなくても、日々の診療から得られた根拠(エビデンス)を、私のクリニックから世の中に発信していけるような、そんな診療を続けていきたいと思っています。

おおがい内科医院の特徴|データと対話を重視する診療

クリニックに来られる方は20代・30代の患者さんが非常に多いそうです。

一般的な内科クリニックとは少し異なる傾向ですが、先生の診療スタイルに秘密があるのかもしれません。

ーー「おおがい内科医院」の診療の特徴について教えてください。

大貝院長
 一番大切にしているのは、患者さんのお話にしっかり時間をかけて耳を傾けることです。特に初診では、症状の話だけでなく、住んでいる家が木造か鉄筋か、といった生活の背景までお聞きすることもあります。一見関係なさそうに思えることも、病気の経過や体調に影響することがあるからです。
 私は、医療者として指導するというより、「医療に少し詳しい家族」として隣にいるような診療がしたいんです。患者さんの人生の一部に関わらせていただく時間だからこそ、急がず、真っすぐに話を聞くことを大切にしています。

ーー先生は血液内科のご経験があると思いますが、先生が得意な分野について教えてください。

大貝院長
 血液内科は、膨大な検査データから病気の兆候を読み解く科です。その経験から、私は「データを読む」ことが非常に得意になりました。
 患者さんの血液検査の結果を見て、単に「高い」「低い」と伝えるだけではなく、「この数値は正常範囲内だけれど、こういうふうに読み解くと、将来的にはここに気をつけなければいけないね」といった、一歩踏み込んだアドバイスができます。
 地域の方々が、家にいる家族に「このデータってどうなのかな?」と相談するような、そんな気軽なテンションで相談に来てほしいと思っています。

ーー若い世代の患者さんが多いのはなぜだと思われますか?

大貝院長
 はっきりとした理由は分かりませんが、当院がインターネット予約に対応していてアクセスしやすいことや、私自身がSNSなどで情報発信をしていることも関係あるかもしれません。
 ですが、私が目指しているのは、まさに「若い人にこそ、元気な時から来てほしい」クリニックなんです。20代、30代の早期から私のクリニックに関わっていただき、年齢を重ねるにつれて出てくる様々な不調や、途中でスポーツ内科、そしていずれはACP外来と、人生にワンストップで伴走していきたい。
 「こんなことで病院に来ていいのかな?」と迷う、その「こんなこと」を解決できる場所にしたいと思っています。

大貝 明日香先生の市民講座|医療を身近にするために「伝える」

大貝先生は診療でお忙しい中、「市民講座」も続けていらっしゃいます。

2023年から始められた市民講座を続けるモチベーションについてお聞きしました。

ーー先生は開業前から「市民講座」を続けていらっしゃるそうですね。

大貝院長
 はい、先ほどもお話ししましたが2023年から地元の方々に向けて開催しています。今も月1回のペースで市民講座を開いています。これは、私が医師を志した「医療の通訳になりたい」という原点そのものの活動です。

ーー市民講座ではどのようなことを発信しているのでしょうか?大切にされていることについても教えてください。

大貝院長
 講座では毎回テーマを決めて、例えば生活習慣病のことや感染症のことなど、身近な健康問題について、できるだけかみ砕いた言葉でお話ししています。
 外来の診療時間内だとなかなか話しきれないような背景やメカニズムも、ここでは2時間ほどかけて詳しくご説明できます。何より「質問しやすい雰囲気」を大切にしていて、参加された方からは「こんなこと聞いてもいいんだ」と喜んでいただけますね。

ーー先生ご自身にとっても、プラスになっていることはありますか?

大貝院長
 私自身にとっても、地域の皆さんに「どう話せば、より分かりやすく伝わるのか」を試行錯誤し、練習できる貴重な機会になっています。
 参加された方の率直な反応や質問を受けて、「ああ、この言葉は伝わりにくいんだな」と、自分の言葉を見直すきっかけにもなっているんです。地域の皆さんの「わからない」を少しでも減らしたいという思いで始めましたが、むしろ私自身が皆さんに育てられていると感じています。最近は、企業や学校からお声がけいただくことも増えてきました。この活動は、これからもずっと続けていきたいですね。

おおがい内科医院のこだわり|「患者さんを想う」開放的な内装と先端技術の活用

院内に入ると、内科のクリニックとは思えないほど、明るく開放的な空間が広がっています。

そして、最新機器の導入や新たな技術を積極的に取り入れています。

ーー院内のデザインは、先生ご自身で考えられたと伺いました。

大貝院長
 そうなんです。インテリアが大好きで(笑)。このテナントは大きな窓があるのが特徴だったので、その窓際一列を、コワーキングスペースのような、パソコン作業ができるデスクカウンターにしました。

ーー確かに、カフェのようですね。

大貝院長
 待ち時間でも患者さんがお仕事などをしてもらえるように、無料Wi-Fiとコンセントも完備しています。こんなクリニック、なかなかないと思います(笑)。院内は「光と余白」を意識してデザインしました。待合室の天井はアーチ状にして光が柔らかく反射するようにしたり、清潔感のある白を基調に、温かみのあるブラウンやグリーンを取り入れたり。内科を受診する時は誰でも緊張すると思うので、少しでもリラックスして過ごせる空間にしたかったんです。

ーー設備面でのこだわりはありますか?

大貝院長
 2つあります。まずは「AI判定機能付きのレントゲン」です。私が医師として目で見る判定に加えて、AIもダブルチェックで判定してくれます。これにより、肺がんや肺炎、気胸といった病気の見逃しを減らすことが期待できます。こんなに若く開業するからには、こうした新しい技術を導入することが強みになると思っています。
 もう一つは、「InBody(インボディ)」という高性能な体組成計です。

ーー「InBody」とは、どのような体組成計なのでしょうか?

大貝院長
 「InBody」はよくある体組成計と違って、体に微弱な電気を流して、その抵抗値から体の中の筋肉量、脂肪量、水分量を「実数値」で測定できる機械です。予測値ではなく実測値なので、非常に精度が高いのが特徴です。
 がん診療を行なっている病院で患者さんの細胞外水分量の測定・周囲径の測定などに使われていたり、プロ野球選手が自身の身体管理のためにInBodyの点数を使っていたりするほど信頼されています。

ーー貴院でも測定できるのですか?

大貝院長
 はい、当院では1回1,100円(税込)で測定できます。皆さん、月一回くらいで測定に来られています。「腕の筋肉が足りないから腕立てを頑張ろう」とか「アボカドを食べた方がいい」とか、自分の課題が「見える化」されるので、モチベーションになるようです。3ヶ月で10キロ痩せた方もいらっしゃいます。

大貝 明日香院長からのメッセージ|「こんなことで…」と迷う方へ

最後に、鶴ヶ峰の地域の皆さんや、この記事を読んでいる読者の方へメッセージをいただきました。

ーーどのような方に「おおがい内科医院」に来てほしいと思われますか?

大貝院長
 どんな小さな不調でも、どんなお困りごとでも、気軽に相談に来ていただきたいです。特に、「こんなことで病院に行っていいのかな?」と迷ってしまう、そんな時にこそ、私たちのことを思い出してほしいと思っています。
 例えば、よくある脱水や便秘といった症状の中にも、実は重い病気が隠れていることもあります。私たちは、そのサインを見逃さないよう、AIレントゲンなどの最新設備も整え、何より私自身がゲノム研究や血液内科で培った診断力で、皆さんの健康を全力でサポートします。

ーー先生の「人生に伴走したい」という思いが伝わってきますね。

大貝院長
 ありがとうございます。医療は、病気を治すためだけではなく、「その人がその人らしく生きるため」にあるものだと私は信じています。私たちは、その人らしい人生を長く、元気に過ごしていくためのお手伝いをする「伴走者」だと考えています。どうぞ気負わずに、身近な家族に話すような感覚で、あなたの不安や悩みをお話ししてください。

おおがい内科医院

診療科目内科
住所〒241-0022
神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰1-12-3 新川ビル2階
診療日(月・火・木・金・土)8:30〜12:30
(月・火・木・金)13:30〜17:30
※午前受付12:00まで
※午後受付17:00まで
休診日水曜日・土曜日午後・日曜日・祝日
院長大貝 明日香
TEL045-489-7860
最寄駅相鉄線「鶴ヶ峰駅」より徒歩1分
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この記事を書いた人

診療ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営する医療情報発信メディアです。開業クリニックの先生方に直接取材を行い、診療への姿勢や先進医療への取り組み、地域医療への貢献、さらには医療業界に対する考えや想いをお届けします。読者の皆さまにとって、医療をより深く理解し、身近に感じていただける発信を続けてまいります。

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