ケーズ皮膚科 美容皮膚科 天神院|森㟢 仁美 院長|アトピー・ニキビに寄り添う福岡 天神の皮膚科

2025年12月19日に実施したインタビューを元に執筆しています。

「ずっとこの痒みと付き合っていくしかないの?」
「ニキビが治らなくて鏡を見るのが辛い」

そんな皮膚の悩みを、一人で抱え込んでいませんか?

福岡・天神の地で、多くの患者様の心と体に寄り添う「ケーズ皮膚科 美容皮膚科 天神院」。院長の森㟢 仁美(もりさき ひとみ)先生は、自身も重度のアトピー性皮膚炎に悩まされた経験を持つ、まさに患者様の「痛み」を知る医師です。

最新の生物学的製剤やJAK阻害薬、および保険診療と自由診療を組み合わせた独自の治療法について、たっぷりとお話を伺いました。

目次

皮膚科医 森㟢 仁美 院長の原点|両親と自身のアトピー性皮膚炎

森㟢仁美院長がなぜ医師を志し、なぜ皮膚科という道を選んだのでしょうか。

その背景には、幼少期から間近で見てきた両親の姿と、幼少期から患うアトピーとの闘いがありました。

ーー先生が医師を目指されたきっかけについて教えてください。ご両親も医師だったと伺いましたが、その影響は大きかったのでしょうか?

森㟢院長
 はい、やはり両親の影響は非常に大きかったですね。幼い頃、父が患者さんの容態が悪くなれば休日でもすぐに呼び出しに応じて、真摯に対応している姿を間近で見て育ちました。当時は子供でしたから詳しい医療の内容までは分かりませんでしたが、周囲の方々から深く信頼され、尊敬されている父の姿を見て「なんてかっこいいんだろう、素敵な職業だな」と感じ、自然と憧れを抱くようになりました。
 ただ、医師という職業をより「自分自身の使命」として捉えるようになったのには、もう一つの大きな理由があります。それは、私自身が幼い頃からアトピー性皮膚炎を患っていたことです。

ーー先生ご自身もアトピーで悩まれていたのですね。

森㟢院長
 母から聞いた話では、記憶にないほど幼い頃から症状がひどかったそうです。一度落ち着いた時期もあったのですが、中学生くらいの思春期に再び悪化しました。さらに、医学部を卒業して研修医として働き始めた社会人1〜2年目が最も辛かったですね。睡眠不足やストレスが重なったことも原因だったと思います。
 見た目の赤みもそうですが、何より「痒み」が辛いんです。人前なのに無意識に背中に手を突っ込んで掻いてしまったり、周囲に指摘されて初めて自分が掻いていることに気づいて恥ずかしい思いをしたり……。あの独特のイライラ感や、情けない気持ちは、経験したからこそ痛いほど分かります。

ーー皮膚科の道に進まれてからのご経験の中で特に印象に残っているエピソードはありますか?

森㟢院長
 大学病院時代に出会った、多くの患者様から学ばせていただいたことが私の財産です。中でも忘れられないのが、ある離島から来られたご高齢の患者様のことです。
 その方は「水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)」という、全身に水ぶくれができる自己免疫性の難病でした。懸命に治療を続けましたが、ご高齢ということもあり、治療が長引く中で感染症を合併し、敗血症という非常に危険な状態になってしまったのです。最終的には、その方は「病院で機械につながれて最期を迎えるよりも、自分の故郷の島に帰りたい」と望まれました。
 島へ帰れば数日も持たないかもしれない、そんな状態でしたが、私たちはご本人の願いを最優先し、内科の先生が付き添って飛行機で島へお送りしました。島に到着し、救急車でご自宅へ向かう途中で息を引き取られたそうですが、その表情は島に着いた安心感に満ちていたと伺いました。
 この経験から、医師として「最善の治療」を提案することはもちろん大切ですが、「それがその患者様にとっての幸せかどうか」は別問題であり、価値観を押し付けてはいけないということを痛烈に学びました。現在の診療でも、患者様一人ひとりのライフスタイルや望むゴールを丁寧に伺うことを何より大切にしています。

森㟢 仁美 院長の想い|アトピー治療を諦めないでほしい

長年アトピー性皮膚炎と付き合っていると、痒いのが日常になり、「自分はこういう体質だから仕方ない」と諦めてしまう方が少なくありません。

森㟢院長は、そんな患者様に寄り添うため、独自の工夫を凝らしているそうです。

ーー先生のクリニックには、どのような悩みを持つ患者様が多く来院されますか?

森㟢院長
 当院は福岡・天神という場所柄、20代から50代の大人の患者様が中心です。お悩みとして最も多いのはニキビですが、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、かぶれ、赤ら顔などのご相談も非常に多いですね。
 特にアトピー性皮膚炎の患者様の中には、「もう何十年もこの状態だから、治らないのが当たり前」と思い込み、諦めの境地におられる方がいらっしゃいます。でも、私はあえて伝えたいんです。「アトピーの辛さは、決して当たり前じゃないよ」と。

ーー「当たり前じゃない」と言ってもらえるだけで、救われる患者様も多いと思います。ただ、診察時間は限られていますよね。どのように本音を引き出しているのですか?

森㟢院長
 限られた診察時間ですべてを伺うのは難しい場合もあります。そこで当院では、アトピー性皮膚炎の患者様に対し、製薬会社さんが作成した特別な「問診票(事前チェックシート)」を活用しています。
 これはビンゴカードのような形式になっていて、待合室で「この1週間のかゆみはどうだったか」「眠れない日はあったか」といった体調面に加え、「今の悩み事」「将来への不安」「気分が落ち込む時があるか」といった心の状態までパチパチとチェックを入れていただくものです。

ーービンゴカードのような問診票とは画期的ですね!

森㟢院長
 事前に様々な観点から問診を行うことで、診察室に入られた瞬間、私の方から「あ、最近気分が落ち込むことが多いんですね」「夜ぐっすり眠れていないんですね」など、深いお話にもスムーズに入ることができます。
 患者様が「今の治療に満足していない」「本当はもっとこうなりたい」という本音を口にしやすくなるんです。そこから「実は、今の塗り薬以外にも、すごくよく効く最新の治療法があるんですよ」という未来の話へつなげていく。たとえ費用面などの事情ですぐには選べなかったとしても、「治る選択肢が存在する」という情報があるだけで、患者様は将来に希望を持てるようになるはずだと思います。

アトピー治療のパラダイムシフト|注射薬と内服薬の進化

近年、皮膚科の世界、特にアトピー性皮膚炎の治療は劇的な進化を遂げているそうです。

森㟢院長が注目する最新の治療法と、その効果について詳しく解説していただきました。

ーー先生が今、最もおすすめしている、あるいは注目しているアトピー治療は何ですか?

森㟢院長
 今、アトピー治療の世界をガラッと変えているのが、「生物学的製剤(せいぶつがくてきせいざい)」や「JAK(ジャック)阻害薬」という新しいお薬です。
 特に注目すべきは、「デュピクセント」という注射薬です。登場して7年ほど経ちますが、これまでの治療とは一線を画す「画期的な治療薬」と言えます。作用で言えば、アトピー特有の炎症やかゆみを引き起こす物質(IL-4とIL-13)を直接ブロックしてくれるお薬です。

ーー具体的に、どのような効果が期待できるのでしょうか?

森㟢院長
 一番の大きな変化は、「痒みが劇的に抑えられること」です。アトピーの悪循環は「痒い→掻く→皮膚が壊れる→炎症がひどくなる→さらに痒くなる」というものですが、この根本の痒みを止めてくれる。
 炎症が治まることで、ガサガサ・ザラザラしていた皮膚が、まるで元の皮膚に戻ったかのようにツルツルの健康な状態へと改善していきます。これまでは「ステロイドを塗り続けても、やめるとすぐ悪化する」という対症療法が主でしたが、デュピクセントのようなお薬は、副作用を抑えつつ、良い状態を長くキープできる点が非常に魅力的です。

ーー注射と聞くと「痛そう」「大変そう」というイメージもありますが、使い勝手はどうですか?

森㟢院長
 基本的には2週間に1回の投与ですが、状態が良くなってくれば3週間、4週間と間隔を空けることも可能です。また、注射だけでなく、先ほどお話した「JAK阻害薬」を筆頭に、痒みを止める効果が非常に高い内服薬(飲み薬)も数種類出てきました。
 つまり「かゆみを諦めなくていいですよ」と言える時代になったんです。副作用についても、従来のステロイドを漫然と使い続けることで懸念される皮膚の菲薄化(薄くなること)や血管拡張といった心配が少ないのも大きなメリットですね。

ーー先生ご自身も、こういったお薬を使われているのですか?

森㟢院長
 今の私は、食事に気をつけたり保湿を徹底したりすることで、幸いお薬を使わずに済む安定した状態を保てています。でも、ストレスが溜まったり環境が変わったりすると、やっぱり痒みが出てくることはあります。
 だから診察でも、「私も昔は無意識に掻いちゃってました」「痒みのない世界って本当に快適ですよね」と、自分の経験を交えてお話しすることがあります。同じ悩みを共有できるからこそ、患者様も安心して最新治療に一歩踏み出していただけるのかなと感じています。

保険診療から自由診療まで|保険と自費を組み合わせたケーズ皮膚科の提案

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 天神院のもう一つの大きな特徴は、保険診療の枠を超えた幅広い提案です。

なぜ保険診療だけでなく自由診療にも力を入れているのか、そのこだわりを伺いました。

ーーこちらのクリニックでは、保険診療だけでなく美容(自由診療)も積極的に行っていますよね。そこに力を入れている理由はなんでしょうか?

森㟢院長
 大学病院や一般の皮膚科で診療を続ける中で、「保険診療だけでは限界がある」と感じるようになったからです。例えばニキビ治療。保険のお薬でも十分に改善する方は多いですが、中にはそれだけでは不十分だったり、跡になってしまったりするケースもあります。そんな時、自由診療の選択肢があれば、より早く、より綺麗に治すお手伝いができるんです。

ーー具体的にはどのような組み合わせがあるのでしょうか?

森㟢院長
 例えば保湿剤一つとっても、保険で処方できるものも素晴らしいですが、自由診療で扱っている高機能なスキンケア製品の方が、患者様の肌質に劇的に合うこともあります。
 また、ニキビが治った後の赤みや凹凸に対しては、レーザー治療や「ポテンツァ(高周波マイクロニードル)」「トライフィルプロ(マイクロサブシジョンと薬剤注入)」といった最新機器を組み合わせることで、満足度が飛躍的に高まります。当院は、ほくろ除去や粉瘤(アテローム)の手術といった保険適用の小手術から、シミ・シワ・たるみなどの美容相談まで、皮膚に関するあらゆる悩みをワンストップで解決できる体制を整えています。

ーー「美容クリニックは少し敷居が高い」と感じる方も多そうですが、いかがですか?

森㟢院長
 当院はあくまで皮膚科の専門クリニックですので、赤ちゃんからご高齢の方まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。最近特に心が痛むのは、美容専門のクリニックで施術を受けて、トラブルが起きたのにそこで解決してもらえず、悩んで当院へ駆け込まれる患者様をお見かけすることです。私たちは皮膚科専門医ですので、万が一の肌トラブルにも確かな医学的根拠を持って対応できます。「持病があるけれどシミ取りをしてみたい」といった、慎重な対応が必要な方も、安心して相談に来ていただきたいですね。

森㟢 仁美 院長のこだわり|「信頼できる医療」へ

医療は日々進歩しています。特に美容医療の世界は情報の流れが速く、玉石混交な側面もあります。

森㟢院長はどのようにして信頼できる情報を選び抜き、患者様へ届けているのでしょうか。

ーー先生は、新しい治療法や情報をどこから仕入れていらっしゃるのですか?

森㟢院長
 保険診療の分野、特に新しいお薬については、製薬会社さんからの正確でエビデンス(科学的根拠)に基づいた情報を最も大切にしています。私自身、長崎大学病院時代には新規治療薬の臨床研究にも携わっていましたので、論文を読み込み、学会での報告を確認する習慣が身についています。
 一方で、美容医療の世界は少し特殊で、論文が出るよりも先に最新の機械が現場に導入されるという「スピード感」があります。

ーーでは、美容分野の情報収集はどうされているのですか?

森㟢院長
 もちろんメーカーさんから直接知識をいただくのはもちろんですが、実はSNSを活用することもあります。多くの著名な先生方が、症例や経過を詳しく発信されているんです。
 学会での発表を待つよりも早く「この機械はこういう肌質の人に効くんだな」といったリアルな知見を得られることがあります。もちろん、SNSの情報を鵜呑みにするのではなく、自身の専門医としてのフィルターを通して、本当に安全で効果があると確信したものだけを当院に取り入れるようにしています。

ーー常にアンテナを張っていらっしゃるのですね。クリニックの設備についてもこだわりを教えてください。

森㟢院長
 プライバシーへの配慮には非常にこだわっています。7つの処置室はすべて完全個室になっており、他の方の目を気にすることなくリラックスして治療を受けていただけます。オルゴールのBGMが流れているので手術中や待っている間に眠る方もいらっしゃいます。
 また、医療用顕微鏡を備えた診察室では、水虫の検査からニキビの状態確認まで、精密な診断を心がけています。さらに、忙しい方でも通いやすいよう、公式LINEからのオンライン予約システムも導入しました。シミ治療や脱毛のカウンセリングなど、まずは気軽にLINEでお問い合わせすることから初めていただいても構いませんよ。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 天神院の目標とメッセージ

最後に、森㟢院長が描く今後の展望と、今この記事を読んでいる読者に向けてメッセージを伺いました。

ーー先生が今後、このクリニックで実現していきたい目標は何ですか?

森㟢院長
 「皮膚の悩みなら、ケーズ天神院に行けば大丈夫」と、地域の方々に心から信頼される存在になることです。特にアトピー性皮膚炎の治療に関しては、私のライフワークとして、一人でも多くの患者様を「痒みのない世界」へ連れていってあげたい。また、美容医療と皮膚科学をより高い次元で融合させ、美しさと健康の両立を目指していきたいですね。
 スタッフ一丸となって、患者様が来院された時よりも、少しだけ笑顔で、幸せな気持ちで帰っていただけるようなクリニックを創り続けていきます。

ーー今、肌の悩みを抱えてこの記事を読んでいる方へ、メッセージをお願いします。

森㟢院長
 医療は日々進歩しています。あなたが「もう治らない」と諦めていたその悩みも、今なら解決できる可能性があります。痒みがない、肌が綺麗になる、それだけで心は前向きになり、人生の質は驚くほど変わります。私自身がそうでした。一人で悩まず、ぜひ一度私たちに相談してください。一緒に解決策を見つけていきましょう。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 天神院

診療科目皮膚科・美容皮膚科
住所〒810-0001
福岡市中央区天神3丁目1-1 天神フタタビル6階
診療日(月・火・木・金)
9:30~13:00
14:00~17:30
(水・土)
9:30~13:00
休診日日曜・祝日・水曜午後・土曜午後
院長森㟢 仁美
TEL092-980-4166
最寄駅福岡市営地下鉄「天神駅」より徒歩3分
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この記事を書いた人

診療ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営する医療情報発信メディアです。開業医の先生方に直接取材を行い、診療への姿勢や先進医療への取り組み、地域医療への貢献、さらには医療業界に対する考えや想いをお届けします。読者の皆さまにとって、医療をより深く理解し、身近に感じていただける発信を続けてまいります。

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