2026年1月14日に実施したインタビューを元に執筆しています。
ふと鏡を見たとき、肌の調子が悪いとそれだけで気分が落ち込んでしまうことはありませんか?
「ニキビが気になって自信が持てない」
「かゆみで夜ぐっすり眠れない」
「シミが増えてきて、なんだか不安……」
そんな悩みを抱えたとき、安心して相談できるクリニックがあったら心強いと思います。
福岡市中央区、西鉄平尾駅直結のビルに2025年に開院した「ケーズ皮膚科平尾駅前院」。ここは、20年以上にわたり多くの患者様の肌悩みと向き合ってきた岩田 賢治(いわた けんじ)院長が、「地域の方々に愛される、身近なクリニック」を目指して立ち上げたクリニックです。
今回は、医師を目指した意外なきっかけから、保険診療と美容皮膚科を組み合わせたケーズ皮膚科の治療方針、そしてこれからの医療にかける想いまで、お聞きしました。
岩田 賢治 院長が「皮膚科医」を目指した理由
平尾駅の改札を出てすぐ、メディカルモールの一角にある「ケーズ皮膚科平尾駅前院」。
清潔感あふれる院内で迎えてくれたのは、穏やかな笑顔が印象的な岩田賢治院長です。
まずは、医師としてのルーツについて伺いました。
ーー先生は北九州や天神などで長年実績を積まれていますが、そもそもなぜ「皮膚科医」という道を選ばれたのでしょうか?
岩田院長
実は、最初のきっかけは私の兄なんです。兄が重度のアトピー性皮膚炎を患っていて、子供の頃から皮膚科に通う生活が身近にあったんですね。家族としてその苦労を見ていましたし、皮膚の病気がどれだけ日常生活に影響を与えるかということを、肌感覚として知っていました。それがまず一つの理由です。もう一つは……少し不純な動機に聞こえるかもしれませんが(笑)、私は大学時代、ラグビー部に所属していたんです。
ーーラグビー部ですか! とても体育会系な学生時代を過ごされたのですね。
岩田院長
6年間、泥と汗にまみれた「男くさい」世界で青春を過ごしました。それはそれで素晴らしい経験だったのですが、医師としての進路を考えたとき、「もうこれ以上、男くさい環境は十分かな」と思いまして(笑)。
なので、外科や整形外科のような体育会系のノリが強い科よりも、もう少しスマートに、かつ患者さんの生活の質(QOL)に繊細に関われる科がいいなと。それに、将来的に開業を見据えたとき、皮膚科は自分の理想とする医療スタイルを実現しやすいのではないかと考えたんですよ。
ーーその後、北九州の小倉エリアで最初のクリニックを開業されていますが、最初から順風満帆だったのでしょうか?
岩田院長
私が最初に開業したのは小倉の郊外でした。当時、その地域はいわゆる「修羅の街」なんて冗談めかして言われることもあったエリアで、地元の大学病院の先生方もあまり開業したがらない場所だったんです。でも、人口は多いのに皮膚科医が圧倒的に足りていなかった。「ここなら必要としてくれる人がいるはずだ」と思いました。私は大分県の田舎出身なので、土地柄に対する偏見や恐れが全くなかったのも良かったですね。
結果として、多くの患者様に来ていただき、地域医療の空白を埋めることができたと自負しています。あの時の「求められる場所で、必要な医療を提供する」という経験が、今の私の基盤になっていると思います。
ケーズ皮膚科のハイブリッドな診療スタイル|「保険診療」と「美容皮膚科」の壁をなくす
ケーズ皮膚科の大きな特徴の一つが、一般的な皮膚疾患を診る「保険診療」と、より美しさを追求する「自費診療(美容皮膚科)」を行っている点です。
今でこそ増えてきたスタイルですが、岩田院長は20年前からこの重要性に気づいていたといいます。
ーー先生のクリニックでは、ニキビ治療一つとっても、保険の薬から自費のレーザー治療まで選択肢が幅広いのが印象的です。この「保険+自費」というスタイルは、開業当初からのこだわりなのですか?
岩田院長
はい、そうです。これには私の恩師の影響が強くあります。私の指導医であり、ラグビー部と皮膚科の先輩でもある先生が長崎の大村市で開業されているのですが、その先生がまさにこの「ハイブリッド型」の先駆者でした。
一昔前は、地方で美容医療というと、形成外科の先生がレーザー脱毛とシミ取りレーザーを少し置いている……という程度が一般的でした。しかし、その先輩は皮膚科医としての知見をフルに活かしながら、保険診療と美容診療を高いレベルで融合させていたんです。
ーー当時としてはかなり画期的なことだったのではないですか?
岩田院長
本当に衝撃的でした。「これからの皮膚科医療はこれだ、これしかない」と直感しましたね。例えば、ニキビ治療。保険の塗り薬だけでも良くなる方はたくさんいらっしゃいますが、それだけでは治りきらない重症の方や、ニキビ跡をきれいにしたいという方もいます。そこに「保険診療はここまで」と線を引くのではなく、「もっときれいにしたいなら、こういう方法もありますよ」とシームレスに提案できる。なので、先輩の背中を追いかけながら、このスタイルを追求してきました。
ーー確かに、患者側からすると「まずは保険で診てもらって、必要なら美容も相談できる」というのは非常に安心感がありますね。
岩田院長
最近は「美容皮膚科専門」と謳うクリニックも増えましたが、皮膚のトラブルは美容的な側面だけでなく、病気としての側面も持っています。まずは保険診療でしっかりとベースとなる治療を行い、肌の健康を取り戻す。その上で、プラスアルファの美しさを求める方には、医学的根拠に基づいた美容医療を提供する。この「ワンストップ」で対応できる体制こそが、患者様にとって一番の利益になると信じています。
ケーズ皮膚科 平尾駅前院を開院した理由
北九州や天神といった中心地で実績を上げてきた岩田院長が、次なる拠点として選んだのが「平尾」でした。
天神からわずか2駅の住宅街にクリニックを開院した経緯について教えていただきました。
ーー2025年7月、新たに平尾駅前院を開院されました。このエリアを選ばれた理由をお聞かせください。
岩田院長
平尾駅周辺は、駅直結のビルなどに多くのクリニックが入っていて、医療モールのように科目が充実している地域です。しかし、不思議なことに駅近の便利な場所に「皮膚科」だけがポカリと抜けていたんですね。少し離れればあるのですが、駅を利用する方や、この地域にお住まいの方にとっては不便な状況でした。「これは私がやるべき場所だな」とご縁を感じました。
ーー実際に開院されてみて、どのような患者様が多いと感じますか?
岩田院長
やはり、この地域にお住まいの方々が中心ですね。マンションや住宅が多く、落ち着いた街並みですから、遠くからわざわざ来るというよりは、「日々の生活圏内にあるクリニック」として利用していただいています。天神院などは広域から患者様がいらっしゃいますが、ここはもっと地域に根ざした、アットホームな雰囲気がありますね。
ーーこれまでのクリニックとはまた違った戦略や想いがあるのでしょうか?
岩田院長
そうですね。「戦略」というほど大仰なものではないですが、私はもう50歳を過ぎましたから(笑)、がむしゃらに数をこなすような診療スタイルはもう卒業でいいかなと思っているんです。遠くから大勢の人を集めて、流れ作業のように診察するのではなく、この平尾という街に住む方々に「長く愛されるクリニック」になりたい。
患者様お一人お一人の顔を見て、丁寧にお話しし、その方の人生に寄り添うようなペースで診療を続けていきたい。それが今の私の理想とする「町医者」の姿ですね。
岩田院長の目利き|流行り廃りの激しい美容業界で大切にしていること
SNSを開けば「最新の美肌マシン」「〇〇という成分がすごい」といった情報が溢れています。
しかし、岩田院長はそうした流行に対して極めて慎重であるべきだ、と言います。
そこには、長年の経験からくる「患者様を守るためのこだわり」がありました。
ーー美容医療の世界は日進月歩で、次々と新しい機械や治療法が登場します。先生は新しい機器を導入する際、どのような基準で選ばれているのですか?
岩田院長
正直に申し上げますと、私は東京や大阪で流行っているからといって、すぐに飛びつくことはしません。なぜなら、自費診療(美容医療)の世界は、保険診療のように学会や大学といった公的な機関による検証が十分に行われていないことが多いからです。極端な言い方をすれば、メーカーと一部のインフルエンサー的なドクターが「これはすごい!」と盛り上がっているだけで、医学的なエビデンスが乏しいケースも少なくありません。
ーー流行っているからといって、必ずしも効果が高いわけではないのですね。
岩田院長
実は私自身、この20年の間に「これは失敗だったな」という高い機械を買ってしまった経験が何度かあります。導入したものの、思ったような効果が出ず、結局使わなくなる……そんな苦い経験もしてきました。だからこそ、今は慎重です。信頼できる長年の医師仲間たちと、「あの機械、実際のところどう?」と本音ベースで情報を交換し合います。メーカーのカタログスペックではなく、現場の医師が「これは本当に効く」「トラブルが少ない」と太鼓判を押したものだけを選び抜いて導入しています。
ーーまさに「最新」よりも「確実」なものを提供したいという姿勢ですね。
岩田院長
私たちはこの地域に根差した医療を行っていますから、流行りの最先端を競う必要はないと考えています。それよりも、安全性と効果が確立された「本物」の治療を、適正な価格で提供することの方が重要です。
もし患者様がSNSなどで「この最新治療をやりたい」と希望されても、それが医学的に見て疑問符がつくものであれば、正直にお伝えします。「それはまだ検証が不十分ですよ」「あなたの肌にはこちらの治療の方が確実ですよ」と。それが専門家としての誠意だと思っています。
ケーズ皮膚科で注力していること|ニキビ・アトピー治療
ケーズ皮膚科平尾駅前院が特に力を入れているのが、「ニキビ」と「アトピー性皮膚炎」の治療です。
これらは「体質だから仕方がない」と諦めている方も多い疾患ですが、岩田院長は「今は良い治療法がたくさんある」と力強く語ります。
ーー具体的な診療メニューについて伺います。先生が今、特に力を入れて取り組んでいる治療は何でしょうか?
岩田院長
「ニキビ」と「アトピー性皮膚炎」ですね。この二つは、近年治療法が劇的に進化している分野でもあります。まずアトピー性皮膚炎ですが、現在は「バイオ製剤(生物学的製剤)」という非常に優れたお薬が登場しています。以前ならコントロールが難しかった重度の症状でも、これらを使うことで劇的に改善し、かゆみのない普通の生活を取り戻せる方が増えています。福岡市など多くの自治体では、高校生まで医療費の助成が使えますから、費用の心配をせずに、こうした最先端の治療を受けていただけます。
ーーアトピーで苦しむお子さんや学生さんにとって、それは大きな希望ですね。ニキビ治療についてはいかがでしょうか?
岩田院長
ニキビについても、「青春のシンボルだから放っておけば治る」というのは昔の話です。ニキビは立派な皮膚の病気ですし、放置すると跡が残って一生のコンプレックスになりかねません。当院では、まずは保険診療の新しい塗り薬や飲み薬をしっかり使います。これだけでもかなり良くなります。しかし、それでも治りにくい難治性のニキビや、赤み・クレーターといったニキビ跡に対しては、ケミカルピーリングやレーザー治療、導入治療といった自費診療のメニューを組み合わせて対応しています。
ーーまさに先ほど仰っていた「ハイブリッド診療」の強みが発揮される分野ですね。
岩田院長
そうです。「薬を塗っているけど治らない」と悩んであちこちの病院を転々とするのではなく、当院に来ていただければ、保険から自費まで全ての選択肢の中から、その方の肌状態と予算に合わせた最適なプランを提案できます。
「ワンストップですべてのニキビ悩みに対応できるクリニック」を目指していますので、ニキビ一つでも気軽に相談に来てほしいですね。スポーツや受験勉強に集中するためにも、肌の悩みは早めに解決してあげたいと願っています。
チーム医療で支えるケーズ皮膚科|スタッフこそがクリニックの宝
岩田院長の話を聞いていると、頻繁に「スタッフ」や「チーム」という言葉が出てきました。
医師一人の力ではなく、組織として患者様を迎える体制づくり。
そこには、院長の謙虚な姿勢がありました。
ーー先生は現在、複数のクリニックを運営されていますが、マネジメントにおいて大切にされていることはありますか?
岩田院長
私は「自分一人で何でもできるスーパーマン」ではありません。だからこそ、それぞれの分野で優れた能力を持つスタッフに任せることを大切にしています。医師には医師の、看護師には看護師の、受付スタッフには受付のプロとしての視点があります。時にはスタッフから「先生、他の先生はこう対応されていましたよ」と指摘されることもあります。それを「なるほど、勉強になるな」と素直に聞ける謙虚さは、いくつになっても持ち続けたいですね。
ーー院長先生がそうやってスタッフの声に耳を傾けてくれる環境は、働く側にとってもやりがいがあると思います。
岩田院長
そうであれば嬉しいですね。スタッフが生き生きと働いてくれているクリニックは、必ず患者様にも良い空気が伝わります。特に事務長である妻をはじめ、人事やバックヤードを支えてくれるスタッフがいてくれるおかげで、私は診療に集中できています。
4つのクリニックを展開してこられたのも、スタッフ一人ひとりが育ち、現場を支えてくれたからです。これからは、次の世代のドクターやスタッフが働きやすい環境を整え、バトンを繋いでいくことも私の役割だと考えています。
確かな信頼を目指して|岩田院長から読者へのメッセージ
ーー最近は、インターネットで検索して来院される方も多いと思います。情報過多な時代において、先生は今後どのようなクリニックを目指していかれますか?
岩田院長
実は面白いことに、最近は生成AIの「ChatGPT」や「Gemini」に相談している中で当院を知った、という患者様もいらっしゃるそうです(笑)。AIが当院をおすすめしてくれるというのは、これまでの20年間の積み重ねが、客観的なデータとしても評価されているのかなと、少し嬉しく思っています。
目の前の患者様に誠実に向き合い続けること。それが結果として、AIにも、そして何より地域の皆様にも信頼される一番の近道だと信じています。
ーー最後に、肌の悩みを抱えている読者の皆様へメッセージをお願いします。
岩田院長
皮膚の悩みというのは、「命に関わらないから」と後回しにされがちですが、ご本人にとっては毎日鏡を見るたびに辛い思いをする、とても深刻な問題です。「こんな小さなことで行ってもいいのかな?」「美容の相談なんて敷居が高いな」と躊躇する必要は全くありません。デリケートな部分のお悩みでも、皮膚にあるものはすべて私たちの専門領域です。
平尾駅前院は、皆さまの生活のすぐそばにあるクリニックです。一人で悩まず、まずは一度、お話をしに来てください。丁寧な診察とわかりやすい説明で、あなたのお肌の健康を一緒に守っていきたいと思っています。
ケーズ皮膚科 平尾駅前院
| 診療科目 | 皮膚科・美容皮膚科 |
|---|---|
| 住所 | 〒815-0083 福岡県福岡市南区高宮1丁目1-23 CIDNAL THE PLACE 2F |
| 診療日 | (月・火・水・木・金・土) 9:30〜13:00 (月・火・水・金) 14:00〜17:30 |
| 休診日 | 日曜・祝日・木曜午後・土曜午後 |
| 院長 | 岩田 賢治 |
| TEL | 092-401-2800 |
| 最寄駅 | 西鉄天神大牟田線「西鉄平尾駅」より徒歩約2分 |

