ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院|院長 森永 萌美 先生|保険診療も美容医療も“本音”で向き合う皮膚科

2026年1月8日に実施したインタビューを元に執筆しています。

「美容クリニックに行くと、高額なコースを契約させられるのではないか」
「自分の肌の悩みが、病気なのか美容の範疇なのかわからない」

肌のトラブルを抱えたとき、そんな不安から受診をためらってしまうことはありませんか?

北九州市小倉北区、魚町銀天街アーケード内に位置する「ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院」。こちらのクリニックでは、一般的な皮膚科診療と、専門的な美容皮膚科診療の両方を提供しています。

院長を務める森永 萌美(もりなが もえみ)先生は、医師としての確かな技術はもちろん、その「裏表のない誠実な人柄」で多くの患者様から厚い信頼を寄せられています。

「効かないものは効かないと言う」
「自分なら受けない治療は勧めない」

そんな“本音の診療”を貫く森永院長に、美容医療にかける想いや、患者様との向き合い方、そしてご自身の美の秘訣まで、たっぷりとお話を伺いました。

目次

森永 萌美 先生が医師を目指した理由|看護師の母と教師の父、「女性医師」への憧れ

幼少期から医療現場への憧れを抱き、医師の道を志した森永先生。ご自身のライフスタイルの変化と向き合いながら辿り着いた、現在のキャリアの原点について伺いました。

ーーまずは、森永先生が医師という職業を志したきっかけから教えていただけますか?

森永院長
 私の父は教師、母は看護師という家庭で育ちました。母は看護師の仕事に誇りを持っていて、とても楽しそうに働いていたんです。そんな母の姿を見て育ったので、幼い頃から医療の世界には自然と興味を持っていました。
 ただ、父からは「教師だけは大変だからなるな」と言われていまして(笑)。進路を考える中で、母の働く姿を思い浮かべながら、医療現場における医師の役割について考えるようになりました。看護師である母が生き生きと働きつつも、医療的な判断や最終的な責任を負い、チームのリーダーシップをとっているのはやはり医師です。「もし自分が僻地医療や海外で活動することになった時、自分の判断で医療を完結できる立場になりたい」。そう考えたのが、医師を目指した一番の原点ですね。

ーー医師としてのキャリアを意識されたのはいつ頃ですか?

森永院長
 小学校1年生くらいの時だったと思います。当時通っていた歯科医院で、ある日突然、担当医が女性の先生に変わったんです。まだ「お医者さん=男性」というイメージが強かった時代でしたから、子供心にカルチャーショックを受けました。女性の先生が、患者さんの頭元でテキパキと器具を操り、治療を進めていく姿が本当にかっこよくて。「女性でも医師になれるんだ、私もあんな風になりたい」と強く憧れを抱いたことを覚えています。

ーー当初は産婦人科医を目指されていたと伺いました。そこから現在の皮膚科・美容皮膚科へと進まれた経緯には、どのような想いがあったのでしょうか?

森永院長
 はい、もともと「女性のための医療」に携わりたいという強い想いがあり、医学部卒業後は産婦人科医を目指していました。ただし、自分のことや周囲の状況も考えつつ、色々と考えた結果、転科を決めました。
 ただ、そこで「女性の人生に寄り添う」という想いを諦めるのではなく、その軸はぶらさずに貢献できる、皮膚科・美容皮膚科という道を選びました。

森永 萌美 先生の診療スタイル|師匠から受け継いだ「嘘のないカウンセリング」

医師としての在り方を決定づけた、ある「恩師」との出会い。

技術だけでなく、患者様と向き合う上で最も大切にしている「誠実な心」は、ここから受け継いだそうです。

ーー先生の診療スタイルに大きな影響を与えた「恩師」がいらっしゃると伺いました。

森永院長
 はい。私の医師としての姿勢の基礎を作ってくださったのは、滋賀県で開業されていた居原田 麗(いはらだ・れい)先生です。2年前にご病気で亡くなられてしまったのですが、私にとっては恩師であり、大切な友人のような存在でした。
 出会いは10年以上前、私がまだ美容医療の道を歩み始めたばかりの頃です。当時、居原田先生が出産のために代診の医師を探しておられて、ご縁があって福岡にいる私にお声が掛かりました。「短期間だけれど、私の持っている技術はすべて教えるから来てほしい」と言ってくださって。
 当時は福岡で平日は常勤医として働き、金曜の夜に新幹線に乗って滋賀へ向かい、土日は居原田先生のクリニックで診療をして、日曜の夜に福岡へ戻る……という生活をしていました。今思うとかなりハードでしたが(笑)、それだけの価値がある学びの日々でした。

ーー具体的に、どのようなことを学ばれたのでしょうか?

森永院長
 技術はもちろんですが、一番学んだのは「患者様への伝え方」と「誠実さ」です。今の美容医療業界は、カウンセラーが間に入ってコースの説明や契約を進めることが多いですが、居原田先生はすべてご自身で説明されていました。
 「なぜこの治療が必要なのか」「なぜこの費用がかかるのか」。それを、医学的な根拠に基づいて、かつ患者様が納得できるように分かりやすく説明する。決して押し売りや営業的なトークではなく、フランクでありながら誠実で、嘘がない。
 患者様が心から安心して、「先生にお任せします」とおっしゃる姿を見て、「これこそが私が目指す美容医療のあり方だ」と確信しました。今の私の診療スタイルは、居原田先生の姿をそのままコピーしていると言っても過言ではありません。

ーーだからこそ、森永先生もカウンセラー任せにせず、ご自身でしっかり説明されるのですね。

森永院長
 そうですね。医師である私が直接診断し、その方の肌の状態を見て、「効くもの」と「効かないもの」をはっきりとお伝えすることが責任だと思っています。
 例えば、「インターネットで見たこの施術がしたい」と来院された方でも、診察してみるとその方の肌質や症状には合っていないことがあります。その場合、「それは〇〇さんにとっては効果が薄いので、お金がもったいないですよ」と正直にお伝えします。
 利益だけを考えれば、患者様が希望される施術をそのまま行う方が楽かもしれません。でも、効果が出ないのにお金をいただくことは、私にはできません。「効く」という結果にフォーカスし、最短ルートで綺麗になっていただくための提案をするのが、私の役目だと考えています。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院の開業時|ビラ配りから始まったゼロからの挑戦

若くして院長という重責を担うことになった当時の心境と、開院当初の知られざる苦労

「チャンスは逃さない」という決断力と、地道な努力が今のクリニックの礎を築きました。

ーー森永先生は30歳という若さで、こちらの院長に就任されたと伺いました。当時、プレッシャーや迷いはありませんでしたか?

森永院長
 実は、お話をいただいた時はほぼ「即決」でお引き受けしました。まだ理事長のもとで働き出して1〜2ヶ月の頃だったと記憶していますが、「女性のためのクリニックを持ちたい」という夢があったので、迷いはありませんでした。
 私は昔から、「チャンスは来た瞬間に掴まないと、迷っているうちに選択肢は消えてしまう」と考えるタイプなんです。自分で決めたことなら、たとえ失敗しても言い訳はできない。そのシンプルさが私には心地よいので、不安よりも「やってやるぞ」という気持ちが強かったですね。

ーー30歳で、しかも小さなお子さんを育てながらの開院準備は相当大変だったのではないでしょうか。

森永院長
 それはもう、本当に大変でした(笑)。クリニックの設計段階から関わらせていただいたのですが、施術のメニュー表から同意書、スタッフのマニュアルまで、全て自分の手で夜中にパソコンで作っていました。
 当時は息子がまだ3歳くらいだったので、保育園の帰りに近くのカフェに業者さんに来てもらって、息子にとりあえず何か食べさせながら打ち合わせをしたり……。今のようにZoomなどの便利なツールもなかったので、時間の確保には必死でしたね。

ーー開院後はすぐに順調だったのですか?

森永院長
 いえ、最初は患者さんが全然増えなくて、不安でたまりませんでした。少しでも知ってもらおうと、商店街に出てビラ配りをしたこともあったんです。でも、なかなか受け取ってもらえなくて……。「どうやったら来てもらえるんだろう」と落ち込んだ日もありました。
 それでも誠実な診療を続けていくうちに、少しずつ口コミで広がり、患者様が増えていきました。今ではご家族皆さんで通ってくださる方も増え、忙しすぎて嬉しい悲鳴をあげるほどになりましたが、あの時の苦労があったからこそ、一人ひとりの患者様との出会いを大切にしたいと強く思っています。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院の強み|「保険診療」と「美容医療」の両輪で支える

「美容クリニック=自由診療」というイメージとは一線を画す、同院の独自のスタイル。

なぜ保険診療にも力を入れるのか、その背景には患者様の「皮膚の健康」を第一に考える強い信念がありました。

ーーケーズ皮膚科 小倉魚町院の大きな特徴として、美容皮膚科だけでなく、保険診療の一般皮膚科にも力を入れている点が挙げられます。これにはどういった意図があるのでしょうか?

森永院長
 これは当院の理事長である岩田のポリシーでもあるのですが、私自身も「美容だけをやる医師」ではなく、「皮膚の病気もしっかり診られる医師」でありたいという想いが強くあります。
 美容クリニックの中には、保険診療を行わないところも多いですが、肌の悩みは必ずしも美容的なアプローチだけで解決するとは限りません。例えば、「ニキビ」だと思って来院された方が、実は感染症であったり、ホルモンバランスの乱れによる疾患であったりすることもあります。
 当院には、0歳の赤ちゃんの乳児湿疹から、学生さんのアトピー性皮膚炎、ご高齢の方の帯状疱疹や粉瘤(ふんりゅう)、さらには「犬に噛まれた」「木片が刺さった」という救急に近い処置まで、あらゆる皮膚トラブルの患者様がいらっしゃいます。

ーーそれでは「美容の相談に行ったら、実は病気だった」というケースもありそうですね。

森永院長
 はい、少なくありません。特に「シミ」のご相談で来られた方が、詳しく診察すると「皮膚がん」の一種であったり、アザの一種である「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」であったりするケースがあります。
 これらは、一般的なエステや美白化粧品では改善しませんし、皮膚がんであれば早期の治療が必要です。美容の知識だけでなく、皮膚科としての診断能力がなければ、こうした重大な病気を見落としてしまうリスクがあります。「お肌のことは何でも相談できる」という安心感を持っていただくためにも、保険診療と自由診療の垣根を越えて、総合的に診察できる体制を整えています。

ーー特に力を入れている治療分野について教えてください。

森永院長
 大きく分けて3つあります。
 1つ目は、やはり「シミ治療」です。当院では「オーダーメイド方式」を採用しており、レーザー治療、外用薬(塗り薬)、内服薬(飲み薬)の3本柱で治療を行います。シミにも肝斑、老人性色素斑、そばかすなど様々な種類があり、それらが混在していることも多いです。一人ひとりの肌状態に合わせて、これらを最適に組み合わせることで、確実な改善を目指します。
 2つ目は「ニキビ・ニキビ跡治療」です。保険診療での治療薬はもちろん、難治性のニキビにはケミカルピーリングやレーザーなどの自由診療も提案できます。「ニキビは青春のシンボル」なんて言われたのは昔の話です。早期に治療しないと跡が残ってしまい、一生のコンプレックスになりかねません。選択肢の幅広さが当院の強みです。
 3つ目は「アトピー性皮膚炎」などの慢性疾患です。近年は「バイオ製剤」という新しい注射薬が登場し、治療法が劇的に進化しています。重症の方でも、驚くほど肌がきれいになることがあります。最新の医療情報を常にアップデートし、患者様に提供しています。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院のチーム医療|信頼関係を築くための「可視化」

患者様の不安を解消し、納得して治療を受けていただくための独自の工夫とは。

医師とスタッフが一丸となって作り上げる、クリニックの裏側に迫ります。

ーー初診の患者様に対して、接し方で心がけていることはありますか?

森永院長
 必ず「お待たせいたしました。本日担当します、森永です」と自分から名乗ることから始めています。
 患者様は不安や緊張を抱えて診察室に入ってこられます。そこで医師がパソコンばかり見ていたり、流れ作業のような対応をしたりすると、心を閉ざされてしまいますよね。まず目を見てご挨拶することで、「この先生なら話を聞いてくれそう」と安心していただけるよう心がけています。
 また、説明の際は「可視化」を徹底しています。言葉だけで「皮膚の断面がこうなっていて…」と説明しても、なかなかイメージしにくいものです。ですので、私は自作のイラストや図を書いたA4の用紙を使って、「今、肌の奥で何が起きているのか」「なぜこの治療が必要なのか」を図解しながら説明します。
 そうすると、患者様の表情が「なるほど!」と明るくなるのが分かるんです。父が教師だった影響か、人に新しい知識を伝えて、納得してもらう瞬間にすごく喜びを感じるんですよね(笑)。

ーー院長としてスタッフ教育で大切にされていることはありますか?

森永院長
 「言うべきことを言える関係」ですね。医療現場は、患者様の健康や命に関わる場所です。そこに遠慮や忖度はあってはいけません。私からスタッフに厳しく指導することもありますし、逆にスタッフから「先生、これは違いますか?」と指摘を受けることもあります。人間ですからミスをする可能性はゼロではありません。だからこそ、ダブルチェック、トリプルチェックが自然と機能する環境が必要です。
 私が間違っていたら、素直に「教えてくれてありがとう、訂正します」と謝ります。職種に関係なく、プロとして対等に意見を出し合い、安全を守る。そんな緊張感と信頼感のあるチーム作りを目指しています。

森永 萌美 先生のモチベーション|医師としてのやりがい

治療を通じて患者様の人生が好転していく瞬間に立ち会えることが、医師として何よりの喜びだと語ります。

また、森永先生が日々気をつけているお肌や健康への取り組みについて教えていただきました。

ーーこれまでの診療の中で、特に印象に残っている患者様はいらっしゃいますか?

森永院長
 二人の学生さんのことが強く心に残っています。一人は、重度のニキビに悩んで不登校になってしまっていた中学生の女の子です。治療を始めてしばらく通ってくれていたのですが、ある時から来なくなってしまいました。心配していたのですが、後日お母様がいらした時に伺うと、「ニキビが治って学校に行けるようになり、忙しくて来るのを忘れていました」と。その時のお母様の晴れやかな表情を見て、本当に嬉しかったですね。
 もう一人は、アトピー性皮膚炎の痒みで受験勉強に集中できないと悩んでいた高校生の男の子です。治療を続け、痒みをコントロールできるようになり、無事に医学部に合格しました。「先生、僕も医者になります」と報告に来てくれた時は、胸が熱くなりました。彼も今頃は立派な医師になっているはずです。
 皮膚科の治療は、単に見た目を治すだけでなく、その人の「人生」や「未来」を変える力がある。そう実感できる瞬間が、私にとって一番のやりがいです。

ーー森永先生ご自身、とても美しいお肌をされていますが、日頃の実践されているセルフケアについて教えてください。

森永院長
 ありがとうございます。でも、実は特別なことはしていなくて、当たり前のことを徹底しているだけなんです。
 私の美容のモットーは「こすらない」「焼かない」「保湿する」の3つです。特に「摩擦」は肌の大敵です。洗顔の時も、スキンケアの時も、絶対に肌をこすりません。シルクの枕カバーを使って、寝ている間の摩擦も防いでいます。これは患者様にもよくおすすめしています。
 また、最近は「インナーケア(身体の内側からの美容)」にすごく関心があります。1年ほど前から栄養療法のクリニックに通い、グルテンフリー(小麦を控える)や血糖値のコントロールを実践しています。
 私自身、検査で「隠れ低血糖」や腸の炎症があることが分かり、食事を変えたところ、肌の調子が劇的に良くなりましたし、体調も安定しました。40代以降の美しさは、ただ高い化粧品を使うだけでなく、食事や睡眠、自律神経のコントロールがいかにできているかが鍵になると実感しています。こうした自分自身の実体験や成功体験も、診療の中で患者様に還元していきたいですね。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院のこれから|もっと効率の良い、一生モノのスキンケアを

情報過多な現代において、自分に本当に必要なケアを見つけるために。

迷える患者様へ向けて、森永先生から温かくも力強いメッセージをいただきました。

ーー最後に、肌の悩みを抱えている方や、来院を迷っている読者の方へメッセージをお願いします。

森永院長
 今はインターネットやSNSで情報が溢れていて、何が正しいのか分からなくなっている方も多いと思います。自己流のケアで逆にお肌を傷めてしまっている方を見ると、本当にもったいないなと感じます。
 美容皮膚科というと、「高いお金を払わされるんじゃないか」「怖い場所なんじゃないか」と構えてしまうかもしれません。でも、当院は「適正な診断」と「効果のある治療」を提案する場所であり、無理な勧誘は一切ありません。
 診断の結果、治療が必要なければそう伝えますし、ご予算に合わせた提案も可能です。まずはご相談だけでも構いません。

「もっと効率よくきれいになりたい」
「自分の肌に本当に必要なことを知りたい」

 そう思われたら、ぜひ一度お話ししに来てください。皆さんが一生付き合っていく大切なお肌を、ホームドクターとして一緒に守っていけたら嬉しいです。

ケーズ皮膚科 美容皮膚科 小倉魚町院

診療科目一般皮膚科・美容皮膚科
住所〒802-0006
福岡県北九州市小倉北区魚町1-3-5 西川ビル2階
診療日(月・火・木・金)
9:30~13:00
14:00~17:30
(水・土)
9:30~13:00
休診日日曜・祝日・水曜午後・土曜午後
院長森永 萌美
TEL093-967-0632
最寄駅JR・北九州モノレール「小倉駅」より徒歩3分
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この記事を書いた人

診療ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営する医療情報発信メディアです。開業医の先生方に直接取材を行い、診療への姿勢や先進医療への取り組み、地域医療への貢献、さらには医療業界に対する考えや想いをお届けします。読者の皆さまにとって、医療をより深く理解し、身近に感じていただける発信を続けてまいります。

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