2025年11月5日に実施したインタビューを元に執筆しています。
「最近、足がむくみやすい」
「夕方になると靴がきつい」
そのよくある「足のむくみ」、どこで相談すればいいか分からず、放置していませんか?
実はその症状、単なるむくみだけでなく、心臓や腎臓の病気や「がん」など深刻な病気のサインかもしれません。
埼玉県川口市の「きむら内科外科クリニック」は、内科・外科に加え、血管の専門科である「血管外科」を掲げる数少ないクリニックです。
今回は東大卒・米国留学経験を持つ血管外科のスペシャリスト、木村 秀生(きむら ひでお)院長にクリニックを開業した想いや「むくみ」の症状について詳しくお話を伺いました。
母の病気を胸に医師の道へ|木村 秀生院長が「埼玉県川口市」で開業した理由
圧倒的な知識と経験、それに専門的な技術を持つ木村院長。医師としての原点には、お母様の病気という辛い経験がありました。
なぜ医師を志し、そしてこの「川口市」を選んだのでしょうか。
ーー先生が医師を目指されたきっかけを教えていただけますか?
木村院長
私の母の病気が大きなきっかけです。もともと私の周りに医療関係者はおらず、高校時代は物理学者を目指していました。当時、母は体調が悪く病院に通っていましたが、父は私に心配をかけまいと、何の病気か教えてくれませんでした。
受験期を迎え、私は東京大学の理科一類(理工系)と慶應義塾大学の医学部を受験しました。医学部を受けたのは、母が病気だということもありましたが、当時は「難しいところを受けてやろう」というチャレンジ精神もありました。
幸い、現役で両方に合格しました。その時、父から初めて母の病名が「末期の耳下腺(じかせん)がん」であることを告げられました。「お前はどうする?物理と医学のどちらを目指すのか?」と。慶応大学とはいえ、私立の医学部は当然、国立より学費がかかります。ただ、父は「これから抗がん剤にいくらお金がかかるか分からない。親として、できれば国立に行ってくれた方が助かる」と本音を漏らしました。その言葉を聞いて、何日も悩んだあげく、国立大学の医学部を目指すため、私は浪人することに決めました。
ーーそれは、大きな決断でしたね…。
木村院長
浪人生活を送ったのち、翌年、何とか東大の理科三類(医学系)に入ることができました。ですが…残念ながら母は私の合格を知る前に、亡くなってしまいました。そのような母の姿を目の当たりにして、「医者になって、多くの患者を救いたい」と強く考えたことが、この道に進んだ一番の理由です。
ーー数ある診療科の中で、なぜ「外科」、そして「血管外科」を選ばれたのですか?
木村院長
医者になったからには、身体の一部の臓器だけを扱うのは嫌で、頭から足まで全身を診ることができる内科医か外科医になりたいと考えていました。自分はさっぱりとした性格で、決断が早く、体を動かすことの方が得意だと思ったので迷わず外科を選びました(笑)。
そして外科医になってから専門を決めるまでに、4年ほど研修を積みました。その中で衝撃を受けたのが、地方の病院で出会った「大動脈瘤破裂」の患者さんです。お腹の大動脈にできたこぶが破裂すると、大出血を起こし短時間で死に至ります。病院に運ばれたら1秒を争って手術をしなければなりません。このような患者さんの命を救えるのは特殊な技術を持った血管外科医しかいないと思い、この道を選びました。
ーー大学病院などで高度な医療に携わってこられた先生が、開業を決意されたのはなぜですか?
木村院長
私は大学病院に長く在籍し、アメリカのスタンフォード大学やジョンズ・ホプキンス大学(※)に留学、いわゆる大学病院の研究者・外科医としてのコースを歩んでいました。ただ、キャリアの途中で、血管外科だけでなく他の病気も診たいという気持ちが徐々に強くなってきました。東大の先輩が経営する地域の病院に移ってからは、血管の病気も診つつ、胃や大腸、乳腺、甲状腺の手術など、広範囲にわたる外科診療を行うようになりました。それが非常に面白く感じたのです。
一般的に大学病院では、自分の専門以外の病気はすべて他の科の先生にお任せします。外科医は外科の病気しか診ません。でも、地域の病院では「ついでに高血圧も診てくれ」「糖尿病も診てくれ」と、一人の患者さんを丸ごと診ることが求められます。患者さんと話していると、病気だけでなく、ご家族や仕事の話も出てくる。「人間は臓器というパーツだけでできているんじゃない。気持ちも背景も全部含めて、人間をトータルで診たい」という思いが強くなり、実現するには地域密着の開業医が最適だと考えました。
※院長が指導を受けたジョンズ・ホプキンス大学のSemenza教授は、「低酸素状態における細胞の反応」の研究成果により、2019年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
ーー開業の場所として「川口」を選ばれた理由について教えてください。
木村院長
実は、私は川口に住んで20年以上になります。妻の実家が川口で、私自身、大学院生の頃は研究で明け方に帰宅するような生活が続き、子育てに協力する状況ではありませんでした。いわゆる「マスオさん」状態で(笑)、妻の家族の協力を得て、この地に住み始めました。長く住んでいて、この町のことをよく知っていますし、親戚や知人もたくさんいます。そのようになじみ深い土地で一人でも多くの人を助けたいと思うようになった、それが川口を開業の場所に選んだ理由です。
「患者さんの不利益にならない」を徹底|木村 秀生院長が磨いた診断力と診療哲学
「人間をトータルで診たい」という木村院長。
その診療には、患者さんへの誠実な向き合い方と、経験に裏打ちされた確かな診療哲学がありました。
ーー先生が診療において、最も大切にされていることは何ですか?
木村院長
二つあります。一つは、患者さんを「パーツ」ではなく「全体」で考えることです。私の診察は、患者さんが診察室に入ってきた瞬間から始まっています。表情、目線の動き、歩き方、姿勢…。そういったものから心理状態や、何か隠れた不調がないかを感じ取ります。例えば、お腹が痛いと言っても、不調の原因が食中毒なのか、ストレスなのか?または、虫垂炎など緊急の対応が必要な病気なのか?そこをきちんと見極めないと、ただ整腸剤を出しても意味がないどころか、かえって患者様を危険な状態に陥らせてしまいます。とにかく、よく見て、よく触る。そこに必ずヒントがあるはずだと考えて診察しています。
ーーもう一つは何でしょうか?
木村院長
「当院に来たことによって、患者さんが不利益を被ることはあってはならない」ということです。つまり、「きむら内科外科に来たがために、診断が遅れた、治療が遅れた」という事態をはぜひ避けたい。「ここのクリニックに来たことが不運だった」と思われることほど、医師として申し訳ないことはありません。
自分の診断に合点がいかない時は、必ずどこかに見えていない原因が隠れているはずだと考えます。そのために、院内で血液検査や超音波検査ができる機器を完備し、それらを最大限に活用することで、迅速かつ正確な診断をつけようと心がけています。もし、私の手には負えない、あるいは専門外の病気だと判断したら、すぐに適切な専門病院へご紹介しています。患者さんが不利を被らないよう、患者様のために常に最善の選択を追求することを心がけていますね。
ーークリニックの運営面で”こだわり”はありますか?
木村院長
患者さんの気持ちが暗くならないよう、外装も内装も明るい色使いにしています。外見が少し可愛らしいので、開業時は「パン屋さんができるのかと思った」と近所の方に言われたことがあります。 あとは、職場の雰囲気ですね。当院は私以外、全員女性スタッフです。女性同士の人間関係は、私のような鈍感な男には分からないところがあります(笑)。幸い、妻がクリニックを手伝ってくれているので、スタッフ間の小さな変化にも気づき、フォローしてくれています。職員が居心地が良いと感じる職場は、患者さんにとっても居心地が良いはずです。スタッフ全員が気持ちよく働ける環境づくりは大切にしていますね。
ーー待ち時間の対策もされているとか。
木村院長
はい。私は疑問があれば必ず解決したいので、お一人お一人を丁寧に診察しています。さらに、外科も標榜しているので「けがで血が止まらない」といった緊急処置が必要な患者様も来られます。そうなると、通常の診察が滞り、どうしても待ち時間が発生してしまいます。
そこで、ウェブ予約システムを導入するとともに、患者さんを大きく二つのグループに分けて対応しています。「高血圧やコレステロールの薬だけ欲しい」という方と、「じっくり話を聞いて、しっかり診てほしい」という方です。急いでいるビジネスマンのような方はなるべく優先的に、時間をかけてお話ししたい方には少しお待ちいただく、といった形で、できるだけ患者様の負担が少なくなるよう工夫しています。
血管外科のスペシャリストに聞く|足のむくみに悩む人が、まず知るべきこと
足のむくみ(浮腫)は、多くの方が経験するありふれた症状です。
しかし、その原因は非常に多岐にわたるため、正しい診断が難しい分野でもあります。
血管外科のスペシャリストである木村院長に、むくみ診療の現状について伺いました。
ーーきむら内科外科クリニックでは「足のむくみ」の診療に力を入れているそうですね。
木村院長
はい。足がむくむ、腫れている、といった症状で困っているけれど、「何科を受診したらよいかよく分からない」「様子を見ましょうと言われただけで何もしてくれない」という方が、実は非常に多くいらっしゃいます。私は、そういった方々を「むくみ難民」と呼んでいるのですが、そのような行き場のない方々を一人でも多く救いたいと強く思っています。
ーーなぜ「むくみ」の診断は難しいのでしょうか?
木村院長
それは、むくみの原因が非常に多岐にわたるからです。例えば、心臓の機能が落ちている「心不全」でもむくみますし、「腎不全」や「肝硬変」といった内臓の病気でもむくみます。一方、足の静脈の病気である「下肢静脈瘤」やリンパの流れが悪くなる「リンパ浮腫」でもむくみます。さらに、女性の場合、足のむくみの原因を探したら、「子宮がん」や「卵巣がん」など深刻な病気であったことも珍しくありません。
医師は専門ごとに経験が大きく異なるため、それぞれの専門の病気しか診ないことが多いと思います。特に大病院では、心臓の専門医は心臓しか診ませんし、消化器の専門医はお腹しか診ない。だから、自分の専門外の原因だった場合、「よくわからない」とか「様子を見ましょう」となってしまいがちなのです。
ーー確かに、むくんだ時には何科に行けばいいか迷います。「足のこと」となると整形外科に行けばいいのでしょうか?
木村院長
迷いますよね。確かに足がむくんで腫れていると、まず整形外科へと考える方が非常に多いです。しかし、整形外科医は基本的に骨と筋肉の専門家です。レントゲンを撮って「骨に異常はありませんね」と言われて終わってしまうことが、残念ながらほとんどです。患者さんは骨を診てもらいに行ったのではなく、むくみを診てもらいに行っているはずなのですが…。むくみの診断では「見落としてはいけない深刻な病気」が隠れていないかを見極めることが大切です。その判断ができる医師は、実はとても少ないんだと思います。
ーー「見落としてはいけない深刻な病気」とは、具体的にどのようなものですか?
木村院長
代表的なものは二つあります。一つは「深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)」、いわゆるエコノミークラス症候群です。これは、足の深い部分にある静脈に血の塊(血栓)ができて、足がパンパンに腫れる病気です。この血栓が血流に乗って肺に飛んでしまうと、肺の血管が詰まる「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」を引き起こします。最悪の場合、死亡することもある非常に怖い病気であるため、入院のうえ、安静と薬物治療が必要です。ところが、この病気が1週間も2週間も放置されているケースが珍しくありません。
もう一つは、「がん」です。特にの子宮がんや卵巣がん、悪性リンパ腫や肉腫など、骨盤内に発生するがんです。がんが大きくなって血管やリンパ管を圧迫することで、足がむくんできます。これを「足を上げて寝てなさい」などと様子を見ていたら、治療が遅れて命に関わります。
ーーそれはとても怖いですね…。
木村院長
はい。もちろん、すべてのむくみが深刻なわけではありません。ただ、その「深刻なむくみ」と「ゆっくり経過を見ていいむくみ」を正しく見分けることが、最も重要だと私は考えています。
私はこれまで血管外科医として足の血管を専門に診てきたと同時に、地域の病院で胃腸や骨盤臓器の手術も数多く手がけてきました。だからこそ、血管外科の視点と、内科・外科全般の視点の両方から、むくみの原因を総合的に判断できると自負しています。
内科・外科から血管外科、美容まで|「人間を丸ごと診る」きむら内科外科クリニック
木村院長は「むくみ」だけでなく、内科・外科全般から専門的な血管外科、さらには美容皮膚科まで、非常に幅広い診療を行っています。
なぜこれほど多くの分野をカバーされているのでしょうか。
ーーあらためて、貴院の診療科目の特徴を教えてください。
木村院長
当院は「きむら内科外科クリニック」という名前の通り、風邪や腹痛、高血圧や糖尿病といった内科の病気の診療に加えて、けがの処置など外科的な診療を基本としています。その上で、「血管外科」や「乳腺・甲状腺外科」「消化器内科」といった専門的な診療も行っています。初めて来られた患者さんには診療科が多いので、「先生は何人もいるのですか?」と驚かれるのですが、これらすべてを私一人で診ています(笑)。
ーー先生のご専門である「血管外科」では、どのような診療をされているのでしょうか?
木村院長
メインとなるのは「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」の診断と治療です。下肢静脈瘤は、足の静脈にある血液の逆流を防ぐ「弁」が壊れてしまい、血液が足に溜まってしまうことによって生じる病気で、足の血管がこぶのようにボコボコと浮き出てきます。「足がだるい」「重い」「よくつる」といった症状もこの病気の特徴です。当院では、この下肢静脈瘤に対して、日帰りの治療を行っています。
ーーどのような治療法があるのか具体的に教えてください。
木村院長
下肢静脈瘤の状態と患者様のご希望を考慮して、いくつかの治療法を使い分けています。
当院で行っている治療法は以下の3つです。
血管内焼灼術
(けっかんないしょうしゃくじゅつ)
逆流を生じた静脈の中に細いレーザーファイバーを入れ、内側からレーザーの熱で焼いて塞いでしまう治療法です。2011年から保険適用になり、入院が不要で、傷跡がほとんど残らないのが特長です。当院では痛みなど合併症が少ない最新のレーザー装置を使用しています。
血管内塞栓術
(けっかんないそくせんじゅつ)
「グルー治療」とも呼ばれ、2019年12月に保険適用になった比較的新しい治療法です。静脈の中にカテーテルを入れ、医療用の瞬間接着剤(グルー)を注入して血管を塞ぎます。レーザー治療と比べて、熱によるダメージがなく、術後の痛みや神経の損傷がほとんどありません。また、術後に弾性ストッキングを履く必要がないため、患者様の負担がさらに軽い治療法です。
硬化療法
(こうかりょうほう)
比較的細いタイプの静脈瘤(網目状や蜘蛛の巣状のもの)に適した治療です。泡状にした硬化剤という薬剤を静脈に直接注入し、血管を固めて目立たなくさせます。
どの治療が最適かは、超音波検査で血管の状態をしっかり把握したうえ、患者様と相談しながら決定します。
ーー様々な治療法がありますね。ただ、こういった治療を受けられる「血管外科」を取り扱っているクリニックは少ないように思います。
木村院長
そうですね。血管外科医の多くは、大学病院や基幹病院に残ることが多いです。というのも、下肢静脈瘤の治療だけでクリニックを開業し、維持していくのはなかなか難しいからです。私は、地域のかかりつけ医として内科・外科全般を診ながら、同時に専門である血管外科(静脈瘤やむくみ)の診療も行う、というスタイルを取っています。この専門性もあってか、川口市内だけでなく、市外や埼玉県外の近隣からも多くの患者さんがいらっしゃいますね。

乳腺・甲状腺、消化器まで診る木村 秀生院長|「外科医」としての専門性を軸に
木村院長は血管外科のスペシャリストであると同時に、乳腺・甲状腺、消化器といった分野でも豊富な経験をお持ちです。
クリニックの「かかりつけ医」としての懐の深さについて、さらに伺いました。
ーー先生は、乳腺や甲状腺など女性に多い病気の診療も得意とされていますね。
木村院長
はい。乳房の痛みやしこり、違和感を覚えて不安な気持ちで来院される方は非常に多いです。しかし、その大部分はストレスなどによる女性ホルモンのバランス異常が原因だったりします。まずは心配せず、早めに受診して超音波検査を受け、安心していただければと思います。
特に若い女性の場合、「高濃度乳房(デンスブレスト)」といって、マンモグラフィー検査では乳腺組織が白く写り、小さながんが見つかりにくいケースがあります。当院ではそういった方にも、超音波検査で適切に診断を行います。
ーーしこりが見つかった場合、精密検査も可能なのでしょうか?
木村院長
もちろんです。超音波検査で腫瘍が見つかった場合、必要に応じてその場で乳腺の組織を採取する精密検査(針生検)まで行います。甲状腺の腫瘍についても同様です。私はもともと外科医ですから、体に針を刺して組織を取ったり、小さな切開をしたりすることを得意としています。そういった外科的な手技もクリニック内で完結できるのは、当院の強みだと思います。また、バセドウ病や橋本病といった甲状腺機能の異常に対する内科的な治療(内服薬でのコントロール)も行っています。
ーー消化器内科では、内視鏡(胃カメラ)にも力を入れていると伺いました。
木村院長
消化器内科における検査の主役は内視鏡(胃カメラ)と超音波検査です。胃カメラについては、患者様の苦痛に最大限配慮し、鼻から挿入できる細い内視鏡を用いたり、ご希望に応じて鎮静剤を使用して眠っている間に検査を行ったりすることも可能です。また、当院の内視鏡システムはレーザー光を使用することにより、従来の内視鏡より食道がんや胃がんの早期発見がしやすいという特長があります。
ーーお腹の超音波検査も重要なんですね。
木村院長
はい。腹部の超音波検査と、院内で行う迅速血液検査を組み合わせることで、「急性胆のう炎」や「虫垂炎」といった、緊急の治療や手術が必要な病気を迅速に診断することが可能です。これも、私が数多くの緊急手術を手がけてきた外科医だからこそ、診断のスピードと精度にこだわっている部分です。
ーーまさにかかりつけ医として、内科全般も診ていらっしゃるんですね。
木村院長
高血圧や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病の患者さんが最も多く通院されています。そういった方々の中には、いくつもの病院に通って、似たような作用の薬がたくさん処方されているケースが少なくありません。特にご高齢の方では、薬の飲み過ぎが原因で体調を崩していることもあります。
当院では、患者様と相談しながら、本当に必要な薬を見極め、不要な薬を減らしていくことにも力を入れています。生活習慣病についても、単に薬を出すだけでなく、資料などをお見せしながら、食生活や運動習慣の改善を一緒に考えていくことを心がけています。
きむら内科外科クリニックの美容皮膚科|QOL向上のための自由診療
きむら内科外科クリニックでは、保険診療だけでなく、美容皮膚科の診療も行っています。
これも「人間をトータルで診る」という哲学につながっています。
ーー先生が美容皮膚科を始められたのは、どのような経緯ですか?
木村院長
これは妻からの提案がきっかけです。「病気はないけれど、いつまでも若く美しくありたい」というニーズは、特に女性にとって、私が思っている以上に強いものだと。顔にシミがある方は、お化粧のたびに「どう隠そうか」とすごく悩むそうです。病気ではないけれど、健康な人がさらに前向きに、明るい気持ちになるために何ができるか、と考えました。
病気を持っている人は、病気が良くなることが明るさにつながります。では、健康な人は何が気持ちを明るくさせるのか。それは「美しくなること」なんです。シミが取れて自信がつく。これは、その方の健康面にもプラスに働くと考え、レーザー治療器の導入を決めました。
ーーかかりつけ医で美容診療が受けられるのは安心感がありますよね。
木村院長
私もそう思います。美容のシミ取りをしたいと思っても、「どこに行っていいか分からない」「大手のクリニックは本当に安心?」「高額な契約をさせられるんじゃないか」と不安に思う方は多いですよね。その点、当院は普段から風邪や高血圧で通ってくださっている患者さんも多いので、「いつもの先生の所なら安心だ」と、気軽に相談に来てくださいます。最近は男性の患者さんも増えています。大都会の美容クリニックとはまた違った、地域のかかりつけ医だからこその安心感を提供できているのだと思います。
ーー実際にはどのような治療を行っているのですか?
木村院長
「ピコレーザー」という最新のレーザー機器を使って、シミの除去、くすみや肌質の改善などを行っています。
従来のレーザー(ナノレーザー)が「ナノ秒(10億分の1秒)」単位で照射するのに対し、ピコレーザーは「ピコ秒(1兆分の1秒)」という、さらに1000分の1の極めて短い時間で照射します。これにより、熱の発生が最小限に抑えられ、従来のレーザーと比べて、肌へのダメージや副作用が少なく、治りが早いのが特長です。
ーー最新の機械を導入されているのですね。
木村院長
美容医療においては「やりすぎて障害が残る」ことが一番の問題です。治療は、足りなければ足すことはできますが、やりすぎてしまったものは元に戻せません。シミは病気ではありませんから、きれいにできて当たり前で、傷跡を残してはならない。そのために、副作用のリスクが最も少なく、薄いシミにも有効だと分かっている機器を選びました。
足のむくみや静脈瘤で悩む、川口市・近隣の皆様へ
最後に、木村院長からメッセージをいただきました。
ーー来院を考えている方や地域の皆様へメッセージをお願いします。
木村院長
40歳を過ぎれば、誰でも生活習慣病やがんといった深刻な病気が隠れている可能性があります。まずは、毎年必ず健康診断を受けてください。当院では、通院中の患者様に健診結果を持参してもらい、一緒に内容を確認しながら日々の健康管理に努めています。
そして、足のむくみで悩んでいる方。特に、「複数の病院に行ったけれど、原因がわからない」と言われている方。どうか諦めないでください。むくみの原因は、内科、あるいは血管外科の病気などいろいろあります。当院であれば、内科・外科・血管外科のすべての視点から、その原因を突き止めるお手伝いができるかもしれません。
怖い病気を見落とさないこと。それが私の医師としての使命です。体調が悪い方、検査結果で異常があった方、そして足のむくみや静脈瘤、お肌のシミでお悩みの方まで、どなたでもお気軽に、きむら内科外科クリニックへご相談ください。
きむら内科外科クリニック
| 診療科目 | 内科・外科・血管外科・乳腺外科 美容皮膚科・消化器内科・在宅診療 |
|---|---|
| 住所 | 〒332-0035 埼玉県川口市西青木1-21-19 |
| 診療日 | (月・火・木・金・土) 9:00~12:00 ※初診は11:30まで (月・火・木・金) 15:00~18:00 ※初診は17:30まで ※火曜の午後は予約診療のみ |
| 休診日 | 水曜、日曜、祝日 |
| 院長 | 木村 秀生 |
| TEL | 048-291-8560 |
| 最寄駅 | JR京浜東北線「西川口駅」東口より徒歩6分 |

