KANDA NISHIGUCHI CLINIC|板東 大晃 院長|神田で性感染症・泌尿器科を探す男性へ。「男の元気」を取り戻す場所

2025年11月11日に実施したインタビューを元に執筆しています。

「もしかして性病かも…でも、どこに行けばいいか分からない」
「最近、疲れやすくてやる気が出ない。これって更年期?」
「デリケートな悩みだから、知り合いに相談しにくい」

男性特有の悩みは、非常にデリケート。

そんな男たちの「元気を取り戻す」ことをモットーに、神田駅西口から徒歩1分という利便性の高い場所で、日々多くの悩みに向き合っているのが「KANDA NISHIGUCHI CLINIC」院長の板東 大晃(ばんどう ともあき)先生です。

今回は板東院長に、クリニック開院の経緯から、性感染症や男性更年期障害といった具体的な診療内容、そして「まるで居酒屋トーク」と語る独自の診療スタイルまで、詳しくお話を伺いました。

目次

「バレずに通いたい」男性の想いを形に|KANDA NISHIGUCHI CLINICを開業した理由

まずは、板東院長がどのような経緯でクリニックを開院されたのか、そして「KANDA NISHIGUCHI CLINIC」という名前に込められた想いについて伺いました。

ーー先生が医師を志したきっかけ、そしてKANDA NISHIGUCHI CLINICを開院されるまでの経緯を教えていただけますか?

板東院長
 医師の家系ではないのですが、母が看護師で。夜勤の時に病院に一緒に泊まりに行くこともあり、看護師さんや先生たちによくしてもらって、私にとって病院はとても身近な環境でした。それに、市役所職員だった父が若い頃に医師を志していたそうで、「医者はいい仕事だよ」と、ことあるごとに言われて育ちました。
 自治医科大学に入学し、大学を卒業した後は、総合診療科の医師としてキャリアをスタートさせました。そして研修や診療を続ける中で、「現役世代の方々の役に立ちたい」という思いが強くなっていったんです。

ーーそこから、なぜ男性の悩みに特化したクリニックを開院されようと思ったのですか?

板東院長
 都内の医療機関で診察するようになり、「男性に元気がない」と世間で言われていることを肌で感じるようになりました。増えない給料、増える税金、物価の高騰、情報の洪水、複雑な人間関係…。令和という時代はストレスが多く、心身ともに蝕まれてしまう男性がたくさんいらっしゃいます。
 そこで、「男性を元気にすることで、社会が、日本が元気になる」という想いを抱くようになりました。また、都内で開業するにあたって何かニッチなところを攻めなければならないと考えた時、「男性専用」という分野に目をつけました。自分も男性ですから、男性特有の悩みがあった時に「あまり行くところがないな」と感じていたんです。そうした思いを具現化する形で、2019年に男性専門クリニック「神田西口クリニック」を開院しました。

ーー「〇〇メンズクリニック」といった名称にしなかったのには、理由があるのでしょうか?

板東院長
 開業する際、周りからは「〜メンズクリニックが良い」といったアドバイスもいただきました。でも、男性の視点からすると、そういう直接的な名前のクリニックには「堂々と通いにくい」じゃないですか(笑)。
 特に性感染症や泌尿器科の悩みは、周囲の目を非常に気にするものです。「あの人、メンズクリニックに入っていった」と思われること自体が、受診の大きなハードルになってしまいます。
 だからこそ、名称もあえて普通のクリニックっぽく「神田西口クリニック」にしましたし、ビルのテナントも1階ではなく、人目につきにくい2階以上が望ましいと考えました。患者さんの「バレたくない」「安心して通いたい」という気持ちに、徹底的に寄り添いたかったんです。

ーー2024年に「KANDA NISHIGUCHI CLINIC」としてリニューアルされましたが、どのような変化があったのでしょうか?

板東院長
 2019年9月の開院から一度法人化して移転し、少し紆余曲折があって元の場所の近くに戻ってきました。そのタイミングで、ローマ字表記の「KANDA NISHIGUCHI CLINIC」にリニューアルしました。
 元々は男性専門でしたが、リニューアル後は老若男女問わず、より多くの人が生涯健康でハッピーに過ごしていただけるように、という想いも込めています。とはいえ、これまでの経緯もあり、現在も患者さんは男性が中心ですね。
 リニューアルして、「元気を取り戻した後、その元気さを長く維持させる」という視点をさらに色濃く出せるように心がけています。健康ではないけれど病気でもない「未病」の状態で食い止め、元気を取り戻していただく。さらに、その元気を長く維持できるよう多角的にアプローチすることで、皆さんの健康寿命(健康上の問題で日常生活に影響がない年齢)を延ばすお手伝いをしたいと考えています。

KANDA NISHIGUCHI CLINICの診療内容|デリケートな性感染症や泌尿器の悩み

クリニックで最も相談が多いという性感染症や泌尿器科の悩み。

板東院長は分かりやすい説明を心がけ、患者さんの不安を取り除いています。

ーー現在、クリニックではどのようなお悩みの相談が一番多いですか?

板東院長
 性感染症(STD)に関するご相談が一番多いですね。私自身が性感染症の診療が好きというのもありますが、陰部のトラブル全般がメインです。
 次いで多いのが、男性更年期障害ですね。最近はかなり認知されてきましたが、これも後ほどお話しするように、薬剤供給の問題など色々あります。年齢層で言うと、性感染症は20代から60代くらいまで幅広く、男性更年期障害になると40代、50代、60代以上の方が多くなります。

ーー性感染症の診療で、先生が特に大切にされていることは何でしょうか?

板東院長
 性感染症って、実は保険診療でガッツリやっているクリニックが少ないんです。会社やご家族に知られたくないという事情で、あえて自費診療を希望される方もいらっしゃいますが、当院は保険医療機関として届け出をしていますので、保険診療でできることは保険診療でしっかり対応する、ということを大切にしています。
 昨今、パパ活やSNS、マッチングアプリなどで容易に出会える環境があり、性病は増加の一途を辿っています。梅毒をはじめ、淋病やクラミジアなど、種類も様々です。
 厄介なのは、症状がはっきりしないことも多いということです。「たかが性病、されど性病」で、放っておくと不妊(男女とも)の原因になったり、神経系や心血管系まで侵されたりすることもあります。オーラルセックスのみ、あるいはキスのみでうつるものもあります。つまり、粘膜の接触があった時点で、感染している可能性を考える必要があるわけです。

ーー診察を受けるためには性病検査が必要ですよね。ただ、費用が心配です。保険は使えるのでしょうか?

板東院長
 地域によっても異なりますが、性病検査は月に2〜3種類までなら保険が使えるものが多いです。ただし、どう頑張っても一切保険が使えない検査もあります。例えば、マイコプラズマやウレアプラズマという性病の検査は4種類の細菌を調べる検査ですが、このうち1項目のみの検査が2022年6月に保険適用になっただけで、残りの3項目は保険適用外です。
 費用は、保険診療であれば2,000円〜、自費診療だと検査項目数にもよりますが1項目8,000円〜というのが相場感でしょうか。どの検査を組み合わせるかで保険が使えるかが変わってきますので、まずは医師に確認していただくのが一番ですね。

ーー実際に検査を受ける場合、どのような流れになるのでしょうか? 痛みや恥ずかしさも心配です。

板東院長
 まず検査方法ですが、感染の種類によって異なります。例えば、クラミジアや淋菌は、尿や喉・性器の分泌物から検査します。HIVや梅毒、B型・C型肝炎などは血液検査でわかります。
 検査自体は、採血や綿棒での採取、尿提出など簡単なものがほとんどで、時間は10分ほどです。性器から分泌物を採取する場合に少し不快感があるかもしれませんが、数秒で終わります。医師もスタッフも日常的に対応していますから、恥ずかしがる必要はありません。プライバシーにも最大限配慮していますので、安心して受けてください。
 結果が出るまでには数日〜1週間程度かかるものが多いですが、症状が強い場合は結果を待たずに治療を開始することもあります。迅速検査(保険適用外)であれば、10〜30分ほどで判明するものもありますよ。

ーーもし感染していた場合、治療はどのように進めるのでしょうか? パートナーも受診すべきでしょうか?

板東院長
 感染が確認されたら、原因となる菌に応じて抗生物質の内服薬を処方します。菌によっては筋肉注射や点滴が必要なものもあります。治療期間は感染症の種類によります。クラミジアや淋菌は1回の内服や注射で治ることもありますが、梅毒は数週間の治療が必要です。HIVは一生涯、薬の服用が基本となります。重要なのは、症状が消えても自己判断で治療を途中でやめないこと。処方された日数分は必ず飲み切ってください。
 そして、パートナーへの対応ですが、これは非常に重要です。性病はパートナーと感染をうつし合う「ピンポン感染」が起こりやすい病気です。たとえ相手に症状がなくても感染している可能性があるため、2人で一緒に検査・治療を受けることを強く推奨します。治療後に再感染を防ぐためにも、関係者全員が適切な対応をすることが不可欠です。

ーー性病とは別に、多くの男性が経験する「亀頭包皮炎(性器のかゆみや腫れ)」についてもお伺いします。これは性病なのでしょうか?

板東院長
 これは声を大にして言いたいのですが、亀頭包皮炎の90%は性病ではありません。原因は様々ですが、大きく分けると「ストレス疲労によるもの」と「刺激によるもの」がほとんどです。ストレスや疲労で免疫力が落ちると炎症が起きますし、洗い過ぎや自慰行為、性行為のし過ぎによる物理的な刺激でも炎症は起きます。
 もちろん、カンジダ(真菌)や溶連菌などの雑菌が原因で、それが性行為によってうつることもあります。その意味では性病と言えなくもないですが、風邪やインフルエンザが性行為でうつりやすいのと同じような感覚です。ただ、亀頭包皮炎の原因は多様です。自己判断せずに当院にご相談ください。

40代からの「なんとなく不調」に|男性更年期障害と筋肉増強

性感染症と並んで相談が多いのが、男性更年期障害や、それに伴う「筋肉がつきにくくなった」という悩みです。

KANDA NISHIGUCHI CLINICでは、安全性を最優先した治療を提供しています。

ーー最近「男性更年期障害」という言葉をよく聞きます。どのような症状なのでしょうか?

板東院長
 女性の更年期障害と同じで、40代以上、特に50代、60代の方に多いですね。「なんとなくやる気が出ない」「疲れやすい」「イライラする」「性欲が落ちた」といった、心身の様々な不調が現れます。これらは、現代社会の様々なストレスによって心も体も蝕まれ、元気を維持するのが難しくなっていることの表れでもあります。
 医学的には、男性ホルモンであるテストステロンの減少が関係していることが多いです。治療としては、このテストステロンを補充する治療法があります。

ーーテストステロン補充と聞くと、自分で注射をしている人もいるようですが、安全なのでしょうか?

板東院長
 そこが非常に危険なんです。個人でテストステロンを購入して自己注射している方がいますが、副作用のチェックができず、命を落としてしまう例も報告されています。
 テストステロンは適切に使えば非常に有効な治療ですが、赤血球が増えすぎて血がドロドロになる「多血症」や、肝機能障害、前立腺への影響など、重大な副作用のリスクも伴います。
 当院では、安全を大前提としています。定期的に問診と採血を行い、副作用のチェックと対策を実施することで、安全にテストステロン補充を提供しています。こちらについては、しっかりとテストステロン治療認定医の管理下で受けていただくことが必要です。
 ただ、実は今、この男性更年期障害の治療薬が、薬剤供給の問題で保険診療で提供できなくなるかもしれない、という事態に直面しています。ジェネリックメーカーの不祥事や原材料の高騰など、様々な要因が絡み、日本の薬の供給事情は全分野で厳しい状況にあるんです。当院では、そういった供給事情も鑑みて必要に応じて信頼できる業者から海外製のお薬も取り寄せています。

ーー「筋肉増強」の治療も行っていると伺いました。こちらはどのような方が相談に来られますか?

板東院長
 年齢層は40代の方が多いですね。これも男性更年期と関連するのですが、「最近、筋トレをしても昔みたいにうまく筋肉が付きづらい」と感じる方が、「テストステロン注射」「筋肉増強」を目的に来院されます。
 40代を過ぎると、多くの場合テストステロン値が低下してくるため、同じトレーニングをしても筋肉が合成されにくくなります。当院では「オーダーメイドマッスルビルディング™」という名称で、患者さん一人ひとりのホルモン値や体の状態を詳細に検査した上で、安全に配慮しながらテストステロン補充などを行い、効率的な体づくりをサポートするアプローチを行っています。

飲み薬だけじゃない?板東 大晃が手がけるED治療|多様な治療法と再生医療の可能性

KANDA NISHIGUCHI CLINICが特に力を入れている診療として、性感染症、筋肉増強と並んで挙げられたのが「ED(勃起不全)治療」です。

これもまた、非常にデリケートで相談しにくい悩みの一つです。

ーー先生のクリニックでは、ED治療も診療内容の一つだと伺いました。

板東院長
 はい。「性感染症」「筋肉増強」「ED」が、当院が特に力を入れている3つの大きな柱です。中でもEDも男性特有の悩みであり、パートナーシップや自信といった、QOL(生活の質)に直結する非常に重要な問題だと捉えています。単に「勃たない」という問題ではなく、男性としての元気を失うことにも繋がりかねませんからね。

ーーED治療というと、いわゆる「バイアグラ」など飲み薬のイメージが強いです。

板東院長
 もちろん、PDE5阻害薬と呼ばれる飲み薬の処方は基本の治療として行っています。ですが、当院ではそれだけではありません。EDの原因は様々で、加齢やストレス、高血圧・糖尿病といった生活習慣病が関係することもあれば、心因的な要因が強い場合もあります。飲み薬が効きにくい方や、より根本的な改善を望まれる方のために、多様な選択肢を用意しています。私は総合診療科出身ですから、一つの側面からだけでなく、多角的に原因を探ることを得意としています。

ーー具体的には、どのような治療法があるのでしょうか?

板東院長
 例えば、先ほど「リバースエイジング」のところでお話しした「エクソソーム」を用いた治療も、ED治療に応用しています。エクソソームは、幹細胞を培養した際に分泌される非常に小さなカプセルのようなもので、内部には細胞の修復や再生を促す情報伝達物質が含まれています。これを患部に用いることで、血管や神経の再生を後押しし、勃起機能そのものの根本的な改善を目指すという、再生医療のアプローチです。飲み薬に頼りたくないという方からのニーズが高まっていますね。

ーーEDも、非常に相談しにくい悩みだと思います。

板東院長
 その通りです。患者様の年齢は様々で、男性更年期と関連して40代以降に悩まれる方も多いですし、逆に20代、30代の若い方でも、過去の失敗体験やパートナーとの関係性、仕事のプレッシャーといった心理的な要因で悩んでいるケースも少なくありません。
 一人で抱え込まず、まずは「最近ちょっと調子が悪くて」くらいの感覚で、気兼ねなくご相談いただきたいですね。

目指すは”イケオジ”|KANDA NISHIGUCHI CLINICが目指す「ゼロからプラス」の医療

病気の治療(マイナスからゼロへ)はもちろんのこと、板東院長は、病気にならないための予防に力を入れています。

そしてより健康で活力ある状態を目指す(ゼロからプラスへ)医療にも力を入れています。

ーー先生は治療だけでなく「予防」にも着目されているそうですね。

板東院長
 はい。病気を治療して正常な状態に戻す、つまり「マイナスからゼロ」にすることはもちろん重要です。ですが、当院では「ゼロからプラスへ」、つまり病気にならないようにする予防という観点にも着目しています。
 当院のHPでもお話ししていますが、健康ではないけれど病気でもない「未病」の状態でいかに早く介入し、元気を取り戻してもらうか。そして、その元気を長く維持できるか。これが、皆さんの「健康寿命(健康上の問題で日常生活に影響がない年齢)」を延ばすことに直結すると考えています。昔の言葉で言えば“ピンピンコロリ”を目指したいものです。
 最近は、がんや心血管系の病気の若年齢化が進み、40代で胃がんや心筋梗塞になる方も珍しくありません。日常生活に気をつけることで、そうした病気の多くは予防が期待できるのです。

ーーつまり「ゼロからプラス」の領域というと、アンチエイジングでしょうか?

板東院長
 そうですね。いわゆるアンチエイジングですが、今はそれが「リバースエイジング」という言葉に切り替わっています。つまり、歳をとらないようにするのではなく、「歳を戻す」というところまで進化してきているんです。
 具体的には、検査によって「生物学的年齢」を測定できるようになってきています。暦の年齢とは別に、細胞レベルでの年齢を評価するものです。ほかにも、不足している栄養素や腸内環境を詳細に把握することも含まれます。実年齢は50歳でも、細胞年齢は40歳ということもあり得るわけです。

ーーKANDA NISHIGUCHI CLINICでは検査結果に基づいて、どのようなアプローチをするのですか?

板東院長
 検査結果に基づき、不足する栄養素をサプリメントや高濃度ビタミンC点滴などで補うなどして健康寿命の延伸を図るとともに、お肌のキメ細やかさなどを体の内側から取り戻していきます。
 その療法の一つとして、先ほどもお話しした「エクソソーム」があります。エクソソームは、幹細胞を培養して抽出したもので、病気や老化などで衰えた細胞の回復を後押しする作用があるとされ、様々な効果が期待されています。ED治療のほか、肩こりや腰痛、美容目的など、幅広い分野で用いることがあり、ニーズが高まっています。

ーー「ゼロからプラス」の医療を求めるのは、どのような方が多いですか?

板東院長
 やはり、ご自身の健康に対する関心が高い、経営者の方や富裕層の方が多いですね。彼らにとっては健康も「投資」なんです。「今も調子がいいけれど、より高いパフォーマンスを維持したい」「いつまでも現役で活躍し続けたい」という、ゼロからプラスの領域を求める方たちです。
 もちろん、これは自費診療の領域になりますが、当院ではこうした様々な選択肢を提供できる体制を整えています。

ーー先生が今、アンチエイジングの分野で注目しているものはありますか?

板東院長
 結局、再生医療やアンチエイジングは「ミトコンドリア」というものに集約されてくるのではないかと考えています。細胞の中にあって、私たちが活動するためのエネルギーを生み出す、いわば「細胞のエンジン」ですね。
 このミトコンドリアが衰えると、エネルギー産生が落ち、老化や様々な不調に繋がります。そこを活性化させるとされる、NMNやNAD+、メチレンブルーといった成分が注目されています。エクソソームもここに関わってきます。今までは「体感」でしかなかったものが、これからは客観的な数値としてエビデンスが出てくればいいなと思っています。
 それを指標にして、いつまでも現役でいられる、分かりやすく言うと「イケオジ」を目指す。そのために、ミトコンドリアが一つのポイントになるのかなと思っています。

「来てよかった」のために|板東 大晃院長が貫く診療スタイル

専門性の高い治療を提供する中、板東院長が何よりも大切にしているのは、患者さんがリラックスして何でも話せる雰囲気作りでした。

ーー診療の際に、最も心がけていることは何ですか?

板東院長
 とにかく「喋りやすい雰囲気」を作ることです。ご相談いただく内容は、性のお悩みなど、誰であっても話しにくいものが多いですよね。患者さんも自然と、当たり障りのない言葉を選んでお話しになることが多いんです。ですが、それだと患者さんが本当に抱えているお悩みから少し離れてしまい、治療の効果が出にくくなることすらあります。
 ですから、医師と患者さんという上下関係ではなく、対等な目線で、胸襟を開いてお話しすることを心がけています。もう、気心の知れた患者さんとは「居酒屋トーク」みたいになっているかもしれませんね(笑)。
 「この先生は話しやすいかも」「ここまで喋っていいんだ」と思っていただけると、その背景にある本来のお悩みを話してくださるようになるんです。例えば、EDの悩みの裏に、実は深刻な仕事のストレスやパートナーとの関係性の問題が隠れていたりする。その直接的な内容じゃない背景が、診察する上でとても大事だったりしますからね。

ーー医師でありながら、クリニックの経営者でもあります。日々のモチベーションは何でしょうか?

板東院長
 そうですね、やはり目の前の患者さんが「来てよかったです」とか「安心しました」と仰ってくれる、その何気ない瞬間が一番のモチベーションです。
 もちろん、経営者としてはシビアな面も考えなければなりません。都会のど真ん中では患者さんも分散しますから、どう認知してもらい、来てもらうか。保険診療の単価は決まっていますし、スタッフに給料を払い、クリニックを発展させていくためには、無駄を削り、時には自分のやりたい医療だけではなく、売上のためにやらなければならないこともあります。
 私は今40歳ですが、この40代の10年間を全力で駆け抜けて、医師としても経営者としても、納得できる形を作りたいと思っています。50代になった時に、経営のことばかりに追われるのではなく、より純粋に患者さんと向き合える時間を増やしていきたい、という目標もありますね。

ーー先生のプライベートな一面や、リフレッシュ方法も教えてください。

板東院長
 趣味は筋トレと、ジブリが好きです。最近も『もののけ姫』が映画館でやっていたので観に行きました。あとは、今小学生の子どもが2人いまして、彼らの成長を見ることです。もう上の子は小学校6年生の女の子なんですが、まるで大学生としゃべっているみたいで。「私の視界に入るな」「触るな」とか言われて、ちょっと寂しいんですけどね(笑)。子どもの成長は本当に早くて、驚かされることばかりです。

KANDA NISHIGUCHI CLINICの診察を受けるには|「バレたくない」ニーズに応える受診システムとアクセス

これまでに伺った「バレずに通いたい」という患者さんの想いは、クリニックの予約システムや立地にも反映されています。

実際の受診の流れを伺いました。

ーー実際に受診したいと思った場合、どのような流れになりますか?

板東院長
 当院のホームページから、WEB予約をお願いしております。「デジスマ」という予約とWEB問診のアプリを利用しますので、スマートフォン一つで完結します。その中で、ご希望の予約日時と、事前WEB問診に回答していただく流れになります。

ーー電話をかける必要がないのは、心理的にも楽ですね。

板東院長
 そうですね。「泌尿器科の予約をしたい」と電話で言うこと自体に抵抗がある方もいらっしゃいますから。WEBで全て完結できるのは、デリケートな悩みを抱える方にとって大きなメリットだと思います。
 予約日時に受診していただきましたら、「デジスマチェックイン」を行っていただきます。その後は番号でお呼び出ししますので、待合室で他の方と顔を合わせる時間が最小限にできますし、お名前を呼ばれて恥ずかしい思いをすることもありません。診察終了後のお会計も、各種キャッシュレス決済に対応しておりますので非常にスムーズです。

ーーまさに「バレたくない」という方への配慮が徹底されていますね。

板東院長
 はい。神田駅西口から徒歩1分とアクセスは非常に良いのですが、クリニックはあえて人目につきにくいビルの3階にあります。開業当初からこだわっている「コソコソ通いたい」という男性の気持ちに、とことん寄り添う設計にしています。

ーーどのような場所から来院される方が多いですか?

板東院長
 メインは、やはりこの神田周辺で働いている方や、住んでいる方ですね。ですが、中には地方から、わざわざお仕事の都合をつけて来てくださる方もいらっしゃいます。一応、オンライン診療もできる体制にはしているのですが、特にデリケートな悩みは、直接お会いして、お顔を見ながらお話しいただくのが一番だと考えています。

悩んでいる時間があったら相談を|板東院長からのメッセージ

最後に、今まさにデリケートな悩みを抱え、受診を迷っている方々へ、板東院長から力強いメッセージをいただきました。

ーーどのような悩みを抱えている方に来てほしいですか?

板東院長
 もちろん、健康への投資として「ゼロからプラスへ」の自費診療を希望される方には、再生医療を含めた様々な選択肢を提供できますので、ぜひ来ていただけると嬉しいです。
 ですが、日本の医療のベースは保険診療です。「男性特有の悩み」「恥ずかしい悩み」「相談しにくい悩み」を抱えている方には、まずは気軽に相談してほしいです。当院では、保険診療でできることはしっかりと保険診療で対応していきます。

ーー最後に、悩みを抱える読者へメッセージをお願いします。

板東院長
 男性特有の悩みの根本にあるのは、やっぱり「恥ずかしいことだ」と思っています。なので、誰に、どこに相談しようかと悩んでいる方が本当にたくさんいらっしゃると思います。ネットで情報を検索しては、悪い方に解釈して余計に不安になったり…。
 当院で全てが完結できないこともありますし、中には治療が難しいこともあるかもしれません。ですが、とりあえず私に相談していただければ、解決への「道筋」を立てることはできます。
 私は総合診療科からキャリアをスタートしていますし、テストステロン治療認定医や抗加齢医学の専門医でもあります。多角的な視点から、「あなたのその悩みは、まずはこちらの検査をしてみましょう」「この場合は、こういう治療の選択肢がありますよ」と、具体的に次のアクションをお示しすることができるはずです。悩んでいる時間があったら、とりあえず来てください。
 人に話をすることでご自身の頭の中が整理されて、「それだけでスッキリした」ということもよくあります。検査や治療はその次のステップです。兎にも角にも、まずはその一歩を踏み出して、私たちに会いに来てほしいですね。

KANDA NISHIGUCHI CLINIC

診療科目泌尿器科・皮膚科・内科・美容皮膚科
住所〒101-0047
東京都千代田区内神田3-12-4第一岸ビル3階
診療日(月・火・水・木)
10:30~13:30 / 15:00~18:30
(金)
9:30~15:00
休診日土日祝、年末年始
院長板東 大晃
TEL03-3525-7377
最寄駅JR「神田駅」西口より徒歩1分
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この記事を書いた人

診療ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営する医療情報発信メディアです。開業クリニックの先生方に直接取材を行い、診療への姿勢や先進医療への取り組み、地域医療への貢献、さらには医療業界に対する考えや想いをお届けします。読者の皆さまにとって、医療をより深く理解し、身近に感じていただける発信を続けてまいります。

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