2025年9月2日に実施したインタビューを元に執筆しています。
「仕事が忙しくて、病院に行く時間がとれずに服薬治療を中断してしまった」
「会社の仕事を休んでまで、いつものお薬をもらいに病院に行くのは気が引ける」
日々の忙しさに追われ、ご自身の健康を後回しにしていませんか?
この記事では、そんな多忙な毎日を送るあなたのための新しい医療の選択肢、「オンラインちよクリ」をご紹介します。
大学病院の救急医療の最前線で多くの患者様と向き合ってきた鈴木伝院長が、なぜオンライン診療を専門とするクリニックを開設したのか。
その背景にある想いと、患者様一人ひとりに寄り添う医療へのこだわりについて掘り下げました。
鈴木伝院長の経歴と「オンラインちよクリ」に懸ける想い
まずはじめに、オンラインちよクリの院長を務める鈴木先生の人物像と、クリニック開院に込めた想いに迫りました。
大学病院の救急現場で得た経験が、現在の診療スタイルの原点となっているようです。
ーーまず、鈴木先生が医師を志したきっかけからお伺いしてもよろしいでしょうか。
鈴木院長
医師を目指した最初のきっかけは、父の存在です。父も医師として地域医療に従事しており、その背中を幼い頃から見て育ちました。地域の方々に寄り添い、親身に診療する姿を見て、自然と「医師になりたい」と思うようになりました。
ーーお父様の影響があったのですね。医師になられてからは、大学病院でキャリアを積まれたと伺いました。
鈴木院長
東邦大学医学部を卒業後、付属の東邦大学医療センター大森病院で初期研修を終え、そのまま同院の消化器内科に所属しました。大学病院を選んだのは、より多くの症例を経験し、医師としての実力を磨きたかったからです。専門としていたのは消化器病や内視鏡診療ですが、救急診療にも積極的に携わりました。救急外来には、緊急性の高い疾患はもちろん、総合内科、老年内科、時には外科や皮膚科の領域まで、ありとあらゆる患者様が受診されます。その一つひとつの症例に真摯に向き合う中で、幅広い知見と経験を積むことができたと思っております。この「科の垣根にとらわれない幅広い診療」こそが、現在の私の医師としての大きな強みになっていると感じています。
ーーなぜ、大学病院でのキャリアを経て、オンライン診療に特化したクリニックを開院されようと思ったのでしょうか?
鈴木院長
転機となったのは、やはり救急診療の経験です。救急外来に搬送されてくる患者様の中には、脳卒中や心臓病といった、命に直結する重篤な疾患を抱えた方が数多くいらっしゃいました。そして、そうした方々の背景を詳しく見ていくと、ある共通点が見えてきました。それは、高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病のコントロールが不十分であった、ということです。つまり、日々の治療を継続していれば、重篤な疾患を防げたかもしれないケースが非常に多かったと感じています。
ーーしたくても治療を継続できなかった、ということでしょうか。
鈴木院長
患者様ご本人やご家族にお話を伺うと、「仕事が忙しくて、平日の昼間に病院へ行く時間がなかった」「薬をもらうためだけに、会社を休むわけにもいかなくて…」といった声を数えきれないほど耳にしました。特に働き盛りの世代は、まさに生活習慣病が進行しやすい年代です。
しかし皮肉なことに、その世代が最も医療機関から足が遠のいてしまっている。この「治療の中断」が、結果的に取り返しのつかない事態を招いてしまいます。「この状況に、医師として何か一石を投じたい」という想いが、オンライン診療という新しいカタチの医療に挑戦するきっかけになったのだと思います。
ーーなるほど、大学病院での救急現場でのご経験が原点なのですね。それでは、「オンラインちよクリ」が掲げる「Web上のホームドクター」という言葉には、どのような想いが込められていますか?
鈴木院長
この言葉には、二つの想いが込められています。一つは、時間や場所の制約を取り払い、医療にアクセスしやすい環境を作りたいという想いです。ウェブを有効活用することで、これまで通院が困難だった方々にも、医療を届けたい。
もう一つは、「ホームドクター」、つまり「かかりつけ医」としての役割です。場所をウェブ上にしているだけで、何か困ったことがあった時に、「あそこの先生に相談してみよう」と頼ってもらえるような、身近で温かい存在でありたい。オンラインというデジタルの世界だからこそ、より一層、人と人との繋がりや丁寧なコミュニケーションを大切にしたいと考えています。
忙しい人のためのクリニック「オンラインちよクリ」とは
鈴木院長の熱い想いが形になった「オンラインちよクリ」。
ここでは、具体的にどのような診療が受けられるのでしょうか。
ーー「オンラインちよクリ」では、具体的にどのような症状や疾患を診ていただけるのでしょうか?
鈴木院長
はい、当院は保険診療であり、特に継続的な治療が必要な慢性疾患を中心に、幅広い疾患の治療を行なっています。
・生活習慣病:高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症)、糖尿病、高尿酸血症(痛風)など
・消化器疾患:過敏性腸症候群(IBS)、便秘症など
・皮膚疾患:アトピー性皮膚炎、ニキビ、慢性じんましんなど
・アレルギー疾患:気管支喘息、花粉症を含むアレルギー性鼻炎など
・その他:軽い風邪症状など
大学病院での経験を活かし、内科全般から皮膚科領域まで、総合的に診療できるのが当院の強みです。もちろん、診察の結果、対面診療や専門的な検査が必要だと判断した場合は、高次医療機関へご紹介する体制も整えていますので、ご安心ください。
ーーどのような患者様のご利用が多いですか?
鈴木院長
やはり、当初の想定通り、日中お仕事をされている働き盛りの世代の方が中心ですね。早朝や夜間の時間帯に診療を行っているため、「出勤前に相談したい」「仕事が終わってから、自宅で落ち着いて診察を受けたい」といったニーズにしっかりお応えしています。
また、最近では「近くに病院がない」という地方にお住まいの方からのご相談も増えています。通院のために半日、あるいは一日仕事を休まなければならなかった方々が、オンライン診療によって治療を継続できるようになった、というお声もいただいており、大変嬉しく思っています。
ーーオンライン診療の流れについて、具体的に教えていただけますか?本当にスマートフォンだけで完結するのでしょうか。
鈴木院長
はい、当院は「スマホでワンストップで完結する医療」を掲げています。予約から診察、そしてお薬の受け取りまで、すべてのステップがご自宅で完結します。まず、当院のウェブサイトから診療予約をしていただきます。問診票もオンラインでご記入いただけますので、ご自身の都合の良いタイミングで準備が可能です。予約時間になりましたら、ビデオ通話で診察を開始します。患者様のお顔を見ながら、じっくりとお話を伺います。ただし、診療時間は早朝と夜にしていますのでご注意ください。
ーー診察後、お薬はどのように受け取るのですか?薬局に行く必要はないのでしょうか。
鈴木院長
そこが当院の大きな特徴の一つです。当院はオンライン薬局サービスと提携しています。診察後、当院からオンライン薬局へ処方箋のデータを送ります。その後、薬剤師さんから患者様へオンラインで服薬指導が行われ、お薬がご自宅に配送される仕組みです。
つまり、患者様が薬局へ足を運ぶ必要はありません。薬局での待ち時間もなく、診察からお薬の受け取りまで、すべてがオンラインでスムーズに完結します。忙しい現代を生きる患者様にぜひおすすめしたい医療サービスだと思っております。
「オンラインちよクリ」のこだわり|質の高い医療を目指して
鈴木院長には「患者様の安全を第一に考える」という考えがあります。
オンライン診療の質と安全性を担保するための、見えない部分へのこだわりについてお聞きしました。
ーーオンライン診療というと、「直接診てもらえないのが不安」と感じる方もいるかと思います。先生が診療で特にこだわっていることは何ですか?
鈴木院長
オンライン診療は、直接診察や検査ができないという大きな制約があります。だからこそオンライン診療においては、問診を対面診療以上に丁寧に行う必要があると考えています。患者様が今、何に一番困っているのか。その症状はいつから、どのような時に現れるのか。過去の病気や、現在服用中のお薬、アレルギーの有無、さらには生活習慣や仕事の状況といった背景まで、お伺いできる範囲でじっくりとお話を伺います。
また、オンラインでは診療後に質問がしづらい面もあるかと思いますので、診察の最後には必ず「何か分からないことや、不安な点は残っていませんか?」とお声がけし、患者様が完全に納得して診察を終えられるよう心がけています。オンライン診療だから大丈夫かな、という患者様の不安に、真摯に向き合うことが何よりも大切だと考えています。
ーー診察の結果、「これはオンラインだけでは難しい」と判断されるケースもあるかと思います。その場合は、どうなるのでしょうか?
鈴木院長
オンライン診療は万能ではありません。患者様の安全を確保することが、私たちの最も重要な使命です。診察を通して、少しでも「これは対面での診察が必要だ」「採血検査や画像検査などの精密検査をすべき」と判断した場合は、高次医療機関にご紹介しています。実際に、当院からの紹介で大きな病院と連携しながら治療を継続されている患者様もいらっしゃいます。
オンライン診療は、あくまで医療の一つの選択肢です。私たちは、対面診療を補完する「補助輪」のような役割を担い、患者様にとって最適な医療を提供するお力添えをしていきたいと考えています。そのためにも今後は高次医療機関との連携体制をさらに強化して、皆様が受診しやすい環境を整えていきたいと考えています。
院長が描くオンラインちよクリの未来とメッセージ
最後に、鈴木院長が目指す今後の展望とオンラインちよクリのこれからについてお聞きしました。
ーー先生が思い描く、今後の医療やオンライン診療の理想の形について教えてください。
鈴木院長
時代はIT化、DX化の大きな流れの中にあり、医療もその例外ではありません。私は、これからの時代、オンライン診療が医療アクセスを向上させ、多くの人々の健康を守ることに繋がると考えています。
ただ、先ほども申し上げた通り、オンライン診療だけですべてが完結するわけではありません。私の夢は、大学病院や総合病院といった高次医療機関と、オンライン診療クリニックが連携していくことです。総合病院は、重症患者さんの治療や救急対応、入院管理などで常にパンク寸前の状態になっています。そこに、比較的症状の安定した慢性疾患の患者様が集中すると、本来救うべき重症患者様への対応が遅れてしまう可能性があります。
一方で患者様からすれば、「近所の病院に行って」と言われても、そもそも近所の病院が開いている時間内の受診が間に合わない、というジレンマを抱えています。そのような状況に対して、私たちがオンラインで日常的な診療や継続処方を担い、私たちでは対応できない専門的な検査や治療が必要になった際には、スムーズに総合病院へお繋ぎする。そうした役割分担と連携を強化することで、医療システム全体がより効率的になり、結果的に患者様一人ひとりが、その時々で最適な医療を受けられるようになると考えています。その架け橋となることが、私の大きな目標です。
ーー最後に、仕事や家庭の事情で通院をためらっている方々、そしてご自身の健康に不安を抱えている方々へ、メッセージをお願いします。
鈴木院長
「いつか時間ができたら病院に行こう」「まだ大丈夫だろう」そう思っているうちに、症状が悪化してしまう方を、私は救急の現場で本当にたくさん見てきました。オンラインちよクリは、そんな忙しいあなたのためのクリニックです。早朝でも、夜間でも、ご自宅から出ることなく診察が受けられます。どんな些細なことでも構いません。
少しでも気になる症状や、健康に関するお悩みがあれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。「Web上のホームドクター」として、あなたの健康づくりを全力でサポートさせていただきます。
診療科目 | 内科、消化器内科、皮膚科 |
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住所 | オンライン ※予約はこちらから |
診療時間 | 火・水・金:6:00-8:00、20:00-23:00 土・日・祝:20:00-23:00 |
休診日 | 月・木 |
院長 | 鈴木 伝 |
TEL | お問い合わせはHPのお問い合わせフォームから |
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