2025/08/07に実施したインタビューを元に執筆しています。
「キレイになりたいけど、美容クリニックはどこか怖い…」
「カウンセリングで高額なプランを強く勧められた経験がある」
美容整形/美容医療と聞くと、インターネットに溢れる情報や過去の経験から、拭いきれない不安を抱えている方は少なくないと思います。
特に、カウンセリングでの不透明な料金提示や、流れ作業のような対応に、心を痛めた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
今回、私たちは「医師自らが全てを担うカウンセリング」と「明朗会計」を貫く美容クリニックのアーモンドクリニック 中山 樹(なかやま いつき)院長にお話を伺いました。
「切らない美容医療」アーモンドクリニックとは?
アーモンドクリニックが多くの人に選ばれる理由は、どこにあるのでしょうか。
クリニックの場所選びから、カウンセリングの方針に至るまで語っていただきました。
ーー多くの美容クリニックが新宿や銀座に集中する中で、なぜ「市ヶ谷」という場所を選ばれたのでしょうか?
中山院長
私自身が順天堂大学医学部に通っていて、その後も順天堂大学病院に勤務していたこともあり、慣れ親しんだ場所だった、という個人的な理由もあります。そして、患者様にとっての通いやすい環境を考えた結果が市ヶ谷でした。
まず、総武線や南北線、有楽町線、都営新宿線と、実は4路線も乗り入れていて、都内の様々な場所から非常にアクセスが良いんです。それでいて、新宿や渋谷のような喧騒がありません。私自身が人混みが本当に苦手で(笑)同じように感じている患者様も少なくないはずです。
特に美容医療は一般的にはなってきましたが、まだまだ通っていることを知られたくないという方もいらっしゃいます。そんな中で人混みをかき分けて帰るのは、精神的にも負担が大きいと思います。
また、このクリニックは駅から1分で大通りに面していますが、入り口は大通りから少し入ったところにあり、すぐ後ろには緑豊かな神社があります。通ってくださる患者様からは「ここに来ると落ち着ける」というお声もいただいています。(※個人の感想です。)
人目を気にせず、心からリラックスして通っていただける場所。それこそが、私が提供したかった価値の一つです。
ーーアーモンドクリニックの最大の特徴は、カウンセラーがおらず、最初から施術する医師・看護師が直接カウンセリングをされる点だと伺いました。改めて、その理由をお聞かせください。
中山院長
正直に申し上げると、美容クリニック業界の一部には、患者様にとって不利益な「当たり前」がまかり通ってしまっています。その一つが、カウンセラーによるアップセル(高額なプランへの誘導)を前提としたシステムです。
もちろん、カウンセラーがいても誠実なクリニックはたくさんありますが、一部のクリニックではそうではないのが現状です。当院では、患者様に安心していただけるように、最初から実際に施術する医師や看護師と、患者様が1対1でお話ができる仕組みになっています。もちろん、無理に高いメニューを勧めることもありません。
ーー具体的に、カウンセラーが間に入ることで、どのような問題が起きているとお考えですか?
中山院長
患者様と執刀医との間に、情報伝達の壁ができてしまうことが大きな問題です。患者様は、勇気を出してカウンセラーに30分、1時間と悩みを打ち明けます。「ここの幅をあと0.5mmだけ広げたい」「こんな芸能人の目の雰囲気が理想」といった、本当に繊細なニュアンスを伝えます。
しかし、その熱量が、そのまま医師に伝わることは稀です。医師とのカウンセリング時間はほんの数分で、カウンセラーが作ったプランを確認するだけ、というケースも少なくありません。結果として、医師は患者様の本当の想いを深く理解しないまま施術に入ってしまうこともあります。
ーーそれではトラブルにつながってしまいますね。アーモンドクリニックのカウンセリングでは、具体的にどのようなことを話すのでしょうか?
中山院長
私がカウンセリングで一番時間をかけているのは、とにかく患者さんの「こうなりたい」というイメージを、とことん汲み取り、擦り合わせすることです。
例えば二重のカウンセリングなら、まず当院独自の『二重お好みメニュー』という、色々なタイプの二重の写真を集めたファイルを見ながら、おおまかな好みの方向性を探ります。
次に、普段のメイク、特にアイプチやアイテープを使っているなら、いつもどのくらいの幅で作っているのかを実際に再現してもらいます。
その上で、私がブジーという細い棒を瞼に当てて、何回もシミュレーションを繰り返します。「今の幅よりもう少し広い方が華やかですね」「でも、広げすぎると眠そうに見えるかもしれませんよ」「このラインだと、目頭側のカーブが綺麗に出ますね」という風に、一緒にベストなラインを探していきます。
デザインが決まらない、うまく希望を伝えられない、という方でも問題ありません。一緒に考えながら、ミリ単位でベストを探ることができます。
ーーお話を伺っていると「他院で嫌な思いをされた方が、駆け込み寺のようにいらっしゃる」というのも頷けます。
中山院長
そうなんです、そのような方にもご来院いただいています。ウェブの記事やSNSでの私の発信を見て、「ここなら信頼できるかも」と来てくださる方もいらっしゃいます。
具体的には、他院で高額な見積もりを出され、不信感を抱いた方。次に、他院で受けた埋没法がすぐに取れてしまった、あるいはデザインが気に入らなかった方。そして、施術後に不安なことがあっても、きちんと対応してもらえなかった方ですね。
ある患者様は、有名なクリニックで二重の相談をしたら、カウンセラーから次々とオプションや他の施術を勧められ、最終的に100万円近い見積もりを出されたそうです。怖くなって契約せずに帰ってきたものの、美容医療そのものに不信感を抱いてしまった、と話してくださいました。
ーーそうしたセカンドオピニオンで来られた方々には、どのようなお話をされるのですか?
中山院長
まず、徹底的に「聞く」ことに徹します。その方の心の傷を受け止めることが、大切だと考えていますし、誠実な対応をしようと心がけています。
その上で、もし以前の施術がうまくいかなかったのであれば、その原因を丁寧に解説します。「あなたの瞼の厚みや蒙古襞の形からすると、前の術式ではこの部分に無理な力がかかり、糸が緩みやすかったのかもしれません」というようにお話ししています。
そして、「では、アーモンドクリニックでは、その問題を解決するために、このようなアプローチができます」と、具体的な解決策を提示させていただきます。

徹底解剖!アーモンドクリニックの「シークレットコスメ法」とは?
中山院長の技術の結晶ともいえるのが、独自の二重埋没法「シークレットコスメ法」です。
多くの人がこの施術を求めてアーモンドクリニックを訪れます。
一体、他の埋没法と何が違うのでしょうか?
ーーまず基本的なことからですが、「シークレットコスメ法」の仕組みについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
中山院長
はい。シークレットコスメ法の最大の特徴は、瞼の表面に傷や針穴を作らない「裏留め」の技術です。ただし、その本質は、糸をどこに、どうやって固定するかの工夫にあります。
二重埋没法には、大きく分けて2種類あります。一つは瞼の軟骨部分である「瞼板(けんばん)」に糸をかける「瞼板法」で、もう一つが目を開ける筋肉である「挙筋(きょきん)」に糸をかける「挙筋法」という方法です。
瞼板法は比較的腫れにくいというメリットがありますが、瞼板に負担がかかってしまいます。一方、挙筋法は瞼板を傷つけないため再施術がしやすいメリットがあるものの、医師の技術によっては腫れやすくなったり、眼瞼下垂のリスクがゼロではない、というデメリットがあります。
ーーでは、シークレットコスメ法はどちらを採用しているのでしょうか?
中山院長
簡単に言ってしまえば、その両方の“いいとこ取り”です。当院では、瞼板と挙筋の移行部あたりで、効果的かつ安全なポイントを見極めて糸を留めています。瞼板への負担を最小限に抑えつつ、挙筋法で懸念されがちな腫れも極力少なくすることができます。これは、瞼の解剖を熟知し、多くの症例を経験しているからこそできるものです。非常に繊細な技術だと考えています。
ーー持続性が高い理由として「線留め」が関係しているそうですが、糸の本数はどのように決めるのですか?
中山院長
「線留め」とは二重埋没法における糸の留め方の一つで、二重のラインに沿って糸を連続的に縫い込み、二重を形成する方法のことです。そのほかの留め方としては点で固定する「点留め」というものがあります。線留めでは、線状に縫い合わせることで、より自然な二重ラインを形成し、持続性を高めることを目指します。当院では1本、2本、3本のプランをご用意していますが、これもカウンセリングの中で、患者様の瞼の状態と理想のデザインを照らし合わせながら、最適な本数を一緒に考えていきます。
ーー使用されている糸についても、こだわりがあるそうですね。
中山院長
糸は、埋没法の生命線の一つです。当院で採用しているのは、一般的な美容外科で使われるナイロン糸ではありません。心臓血管外科の手術で、血管の縫合などに用いられる、極めて特殊な糸です。
考えてみてください。心臓の血管の縫合は、絶対に切れたり緩んだりしてはならない、命に関わる部分です。そのために開発された糸は、髪の毛よりも細いのに、驚くほどの強度と、しなやかさを兼ね備えています。そして、適度な摩擦力があるため、一度結んだ結び目が非常に解けにくい、という特性も持っています。
埋没法が取れてしまう原因の多くに、「糸が切れる」「結び目が解ける」というものがあります。しかし、特殊な糸を使うことで、その両方のリスクを減らすことができます。他院では高額なオプションとして扱われることが多いこの糸を、当院では標準で使用しています。
これも「本当に良いものを、全ての患者様に」という私のこだわりのひとつです。
ーーそれでもやはり、手術となると痛みが怖いです。本当に大丈夫なのでしょうか?
中山院長
患者様の不安を少しでも和らげるために、当院では考えうる対策を講じています。まず麻酔ですが、局所麻酔に加えて、リラックス効果のある「笑気ガス麻酔」を併用しています。フワフワと夢見心地のような状態になるので、注射への恐怖心が強い方でも、落ち着いて局所麻酔を受けていただけます。
その局所麻酔に使う針も、現在利用できるものの中で最も細いとされる34G(ゲージ)の針を使用し、刺す時の痛みを最小限にすることを目指しています。私たちの手術の腕はもちろんのことですが、こうした小さな工夫の積み重ねが、患者様の不安を取り除く上で大切なことだと考えています。
ーーダウンタイムを少しでも短く、楽に過ごすためのアドバイスはありますか?
中山院長
もちろんです。術後の過ごし方で、仕上がりの速さやは大きく変わってきます。そこで、以下の点に気を付けていただくよう、術後にご案内させていただいております。
- 術後72時間(3日間)が勝負です。 この期間は、保冷剤などをタオルで包み、とにかく優しく瞼を冷やしてください。炎症を抑え、腫れを引かせるのに効果的です。
- 寝る時は、枕を2つ重ねるなどして、頭を心臓より高い位置に保ってください。水分が顔に溜まるのを防ぎ、むくみを軽減できます。
- 食事は、塩分やアルコールの摂取を控えてください。これらはむくみの大きな原因になります。
- 洗顔やシャワーは当日から可能ですが、目元は強くこすらず、優しく洗い流す程度にしてください。
- コンタクトレンズは、最低でも3日間、できれば1週間は使用を控えていただくのが理想です。
- アイメイクは、通常の埋没法では術後72時間は禁止ですが、当院のシークレットコスメ法では施術直後から可能です。ただし、アイシャドウやアイライナーを落とす際にゴシゴシこすらないよう、ポイントメイクリムーバーで優しくオフしてください。
そして何より、術後に少しでも不安なことや気になることがあれば、些細なことでもすぐにクリニックの公式LINEでご相談ください。通常の美容クリニックでは電話での連絡のみであったり、そもそも電話も繋がりづらかったり、繋がっても遠くからクリニックまで診察を受けに入って待ち時間を過ごさないといけなかったりと術後の不安な時期に大変かと思います。
当院では公式LINEでの術後相談窓口を設けているため、気軽にご相談していただくことができ、医療的な内容であれば私たち医師が確認し、お返事いたします。
術後、患者様が一番不安な時期に寄り添うこと。それも、私たちの大切な役目だと考えています。

アーモンドクリニックのこれから – 美のプロフェッショナルとして
これだけ患者さんと向き合い、多忙な毎日を送る中山院長。
アーモンドクリニックのこれからについてと、ご自身の展望について語っていただきました。
ーー二重以外の施術、例えばボトックスや脱毛、再生医療にも非常に強いこだわりをお持ちですね。
中山院長
はい。どの施術も、二重術と同じように日々研究しています。
例えばボトックスなら、患者様の骨格や筋肉の癖を見極め、「表情を殺さずにシワだけを消す」オーダーメイドの注入を行います。医療脱毛なら、国産の最新機種を採用し痛みを最小限に抑えつつ、日本人の肌質に最適な波長を使い分けています。
最近力を入れているエクソソームなどの再生医療も同様です。当院で扱うエクソソームは、大学病院の研究施設内で製造されている製剤を採用しています。安全性が高いとされている日本人若年女性の脂肪由来のものに限定しています。また、培養過程でアレルギーリスクのある動物由来の血清を使用しないなど、品質にとことんこだわっています。
私自身が定期的に受けて「これは本当に良い」と心から実感したものしか、患者様にはご提供していません。
ーー最後に、今後の目標、クリニックとして目指す姿を教えてください。
中山院長
「質実剛健」という言葉のように、見た目は豪華でなくても、本当に良いものだけを提供し、来院された全ての患者様が笑顔になれるクリニックであり続けること。それが私の原点であり、これからも目指していく目標です。
また、アーモンドクリニックでの私の取り組みが、少しでも日本の美容医療業界全体をより良くする一助になれば、という想いもあります。患者様が不利益を被るような慣習がなくなり、全ての人が安心して、前向きな気持ちで美容医療を受けられる。そんな健全な業界になるよう、尽力していきます。
自分の納得のいかないことは絶対にしません。必要としている方に適正な価格でお届けできる、と確信できたものだけを提供していきます。

ーー院長からのメッセージとして、最後にお言葉をいただけますでしょうか。
中山院長
私が美容医療の道へ進んだのは、美容医療が、人の人生を「ゼロからプラス」にできる、素晴らしい力を持っていると知ったからです。「アーモンド」の花言葉は「希望」です。
当院のクリニック名には、希望を叶える場所を目指したいという思いがあります。美容医療に興味を持つ皆様にとってそんな場所になれたら、これほど嬉しいことはありません。
無料カウンセリングもございますので、お気軽にご相談ください。
アーモンドクリニック(ALMOND CLINIC)
診療科目 | 美容外科・美容皮膚科 |
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住所 | 〒162-0844 東京都新宿区市ヶ谷八幡町11-1 市ヶ谷八幡町ビル 4階 |
診療時間 | 10:00-18:00 |
休診日 | 不定休 |
院長 | 中山 樹 |
最寄駅 | JR総武線「市ヶ谷駅」徒歩2分 東京メトロ南北線・有楽町線、都営新宿線「市ヶ谷駅」7番出口より徒歩1分 |