アイランド内科クリニックは、西新宿駅直結・新宿アイランドタワー東棟1階にある、様々な年齢層に寄り添う総合内科です。
かぜ、せき、花粉症、アレルギー、生活習慣病、睡眠の悩み、健診、英語診療、海外渡航前の予防接種など、「まずはここで相談」できる間口の広さが特長です。
今回は、総合病院・大学病院・海外での経験を経たジェネラリストである川島 峻院長にアイランド内科クリニックのことについて詳しくお話を伺いました。
アイランド内科クリニックの基本姿勢|西新宿でさまざまな人の日常にマッチした体制を目指す
ーー普段、どのような患者さんが多く来院されていますか?
川島院長
最も多いのはビジネスパーソンの方々です。お昼休みの隙間時間や仕事帰りにさっと立ち寄られるケースが目立ちます。体調が崩れたときに「この後、会議があるからできるだけ早く診てほしい」「熱が出てしまったけど早めに良くしたい」というニーズは、西新宿という街ならではだと思います。当院は予約優先制ですが、予約がなくても対応しており、できるだけお待たせしない運用を心がけています。
一方、近隣にお住まいのご高齢の方、当院の専門領域を希望し遠方からご来院頂く方、そして英語での診療を求める海外の方もいらっしゃいます。症状は風邪、インフルエンザ、胃腸炎といった急性疾患から、生活習慣病、不眠、スキンケアまで幅広く、花粉症やアレルギー、長引く咳のご相談も多いです。「まず相談して方向性を決めたい」という最初の一歩として頼っていただけるよう、間口の広さと具体的な提案力の両立を意識しています。
ーーこの立地で開院(院長就任)された理由と、工夫について教えてください。
川島院長
ご縁が重なり2023年に院長に就任しました。西新宿駅から徒歩3分、新宿アイランドタワー東棟1階というアクセスの良さは、通院のハードルを下げるうえで非常に重要です。症状が軽いうちに相談できる環境は、結果として重症化の予防にもつながります。エックス線(レントゲン)や心電図、エコーなど、日常診療に必要な検査機器を院内に備え、健康診断にも対応しています。「今日、まず状況を把握したい」というニーズに応えられる体制を整えています。
川島 峻 院長の経歴|外科・研究・海外を経て、地域のジェネラリストへ
ーーご経歴と、現在の診療スタイルにつながる転機を教えてください。
川島院長
横浜市立大学医学部を卒業後、虎の門病院で研修しました。臨床の現場で内科・外科を横断的に学ぶ中、医療の厳しさとやりがいを強く感じました。その後は東京大学医学部附属病院や関連施設で、肺がん手術や移植の医療に携わり、さらにハーバード大学のBrigham and Women’s Hospitalで移植免疫の研究に取り組みました。移植医療では、免疫抑制下での感染症リスクや発がんリスクを常に意識します。
体の防御システム(免疫)と生活習慣、慢性炎症の関係性を深く考え続けた経験は、現在の総合内科(ジェネラリスト)としての視点に直結しています。専門的な領域での知見を持ちつつ、患者様の生活全体に目を向け、「病気にならない体づくり」を地域で具体化することが、私の役割だと考えるようになりました。キャリアの過程で博士号(医学)、日本呼吸器学会認定 呼吸器専門医資格などを取得しましたが、これらは個々の症状を全身で考える際のベースとして、日々の診療に生きています。
ーー“呼吸器外科”でのご経験は、内科診療にどう活きていますか?
川島院長
呼吸器外科手術は非常に繊細で、ゼロコンマ数ミリ単位の判断が手術の成否に関わり、患者様の回復に大きく影響します。また周術期(手術前後)の全身管理も細かく、循環、呼吸、栄養などさまざまなポイントをくまなく確認していく必要があります。「細かなところへのこだわり」と「全体を見渡す視野の広さ」の両立は、一人ひとりの患者様のお困りの点を把握し、生活状況などを考えてベストな医療をご提案するプロセスにおいても同様であり、呼吸器外科での経験が強く活きていると考えます。

アイランド内科クリニック|診療のカバー範囲
ーーアイランド内科クリニックで対応できる症状と検査、そして病診連携の考え方について教えていただけますか?
川島院長
かぜ、せき、インフルエンザ、胃腸炎などの急性症状から、不眠、スキンケア、頭痛のような日常の悩みまで、幅広く診ています。花粉症やアレルギーのご相談も多く、健康診断にも対応しています。院内にはレントゲン、心電図、エコーを備え、初期評価やスクリーニング(ふるい分け)をすみやかに行える体制を整えています。
大切にしているのは、病診連携のタイミングと質です。「ここでできること」を的確に見極め、専門検査や高度治療が必要だと判断したら、適切な医療機関にスムーズに紹介します。身近な“一次受診の窓口”としての役割を果たすことで、結果的に患者様の時間的・心理的な負担を減らすことをめざしています。
ーー英語診療・海外渡航前の予防接種にはどう対応していますか?
川島院長
英語での診療に対応しています。新宿は国内外の方が多く行き交うエリアなので多くの外国人と関わらせて頂いております。母国以外の病院にかかるのはとても敷居が高い事だと思いますが、出来るだけ安心して頂けるように心がけております。
また、海外渡航前の予防接種も行っています。私も留学の準備の時には色々と心配だったので、同じ思いを抱えている人たちをサポートできるのはこの上ない喜びです。渡航スケジュール、渡航先、滞在目的に応じた準備をサポートできるよう心がけております。
アイランド内科クリニックの生活習慣病に対する考え方
ーーなぜ生活習慣病の早期発見・早期治療を重視するのでしょう?
川島院長
生活習慣病とは、糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)など、日々の生活の影響が大きい慢性の病気を指します。これらが進行すると血管の老化や傷みが加速し、合併症のリスクが高まります。外科の現場では、傷んだ血管が手術の難易度や回復に及ぼす影響を実感してきました。だからこそ、早い段階での介入が、将来の大きなリスクを減らす近道になると考えています。働き盛りの世代では、自覚症状が乏しい初期の段階で見過ごされがちです。健診の数値にチェックが付いたら放置しないこと。現状をいったん整理し、生活面と医療の両輪で“続けられる対策”に落とし込むことが重要です。当院では、「できることから始める」視点を大切にし、肩の力を抜いて続けられるよう、一緒に考えています。
ーー喫煙と呼吸・循環器の健康について、どのように見ていますか?
川島院長
喫煙は肺気腫(COPD:肺が壊れて呼吸がしづらくなる病気)の最大原因とされ、進行すると呼吸機能の低下や酸素吸入が必要になるケースもあります。加えて、血管へのダメージから脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まります。つまり、肺だけの問題ではないのです。当院では、レントゲンを含む初期評価を行い、必要があれば専門機関と連携します。喫煙歴のある方で咳・痰・息切れが続く場合は、早めの相談が安心です。「まず状況を可視化する」だけでも、その後の対策の精度は高まります。
新型コロナ感染後症状と長引く咳への向き合い方
ーーコロナ後遺症の外来は、今どのような状況ですか?
川島院長
今でも新規のご相談が続いており、お困りの方が多くいらっしゃいます。症状は倦怠感、ブレインフォグ、長引く咳、味覚嗅覚障害などさまざまで、個々の状況に合わせたアプローチが必要です。ネット検索で受診される方や、職場の勧めで来院される方もいます。「話を聞いてほしい」「何から始めればいいか分からない」という気持ちを一緒に整理することを大切にしています。「感染前と感染後の自分の体のギャップが辛い」、「周りからのご理解が得られない」といった悩みを抱えられている方も多いのですが、じっくり向き合っていく事で着実に回復に向かっている方が増えていると感じています。
ーー呼吸器内科を専門とされていますが、咳の症状のある方には具体的にはどのように対応されているのでしょうか?
川島院長
咳は生活の質(QOL)を大きく左右する症状です。仕事や睡眠、周囲の視線など、日常のあらゆる場面に影響します。私は子どもの頃に喘息で悩んだ経験があり、咳のつらさは身にしみて分かっています。だからこそ、我慢を前提にしない方針をとり、症状の経過、背景、生活状況まで丁寧に伺って、一人ひとりに合ったコントロールをめざします。
花粉症・アレルギー、睡眠の悩みへの対処
ーー花粉症・アレルギーには、どのように対応していますか?
川島院長
花粉症は仕事のパフォーマンスに直結します。内服薬や点鼻薬、点眼薬などの対症療法がメインをスムーズに処方できるよう心がけています。原因をしっかりと調べたい方にはアレルギー検査を行っております。スギアレルギー、ハウスダストアレルギーがある方には舌下免疫療法も取り入れています。舌下免疫は、アレルゲン(原因物質)を少量から体に慣らしていく方法で、時間をかけて体質面の改善をめざす治療です。短期的なつらさを和らげながら、中長期的な見通しも持てるよう、選択肢を丁寧に整理してご提案します。
ーーいびきや睡眠時無呼吸の相談もできますか?
川島院長
はい。睡眠時無呼吸は睡眠中に呼吸が止まる/浅くなることで、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下などを引き起こします。太り気味の方に多い傾向はありますが、体格にかかわらず生じることも少なくありません。当院では在宅でできる無呼吸検査の体制を整えています。「まずは自宅で現状を把握」し、結果に応じて必要な治療や連携先をご紹介します。通院の負担が少ないステップから始められる点も、働く方にとっての利点です。
自由診療との健全な関わり|「押し付けず、必要な方に丁寧に」
ーー保険診療が中心とのことですが、自由診療を設けている理由について教えていただけますか?
川島院長
予防医療、生活の質(QOL)を高める目的で自由診療をご用意しています。ダイエット、AGA、ED、疲労回復、スキンケアなど保険の範囲では対応が難しいニーズが確かに存在します。より充実した生活を送る為にクリニックとして提供できるものがあるのであれば、お応えしていきたいという気持ちで自由診療を行っております。
ーー巷ではダイエットの相談が増えていると聞いています。
川島院長
はい、当院でも体重管理に関するご相談は増えています。GLP-1など体重管理に用いられる治療は効果が期待できる一方で、適応の見極めと安全性の確保が不可欠です。痩せすぎの方や安全面に懸念があるケースでは、お断りする判断も行います。短期的な変化だけを追わず、安全第一で、続けられる計画を一緒に考えることが大切だと考えています。
来院しやすさと混雑回避のコツ|“忙しい日の現実”に配慮
ーー予約は必須でしょうか? 混雑を避けるにはどうすればいいですか?
川島院長
予約優先制ですが、予約がなくても対応しています。急な発熱や体調不良に対して、可能な限りお待たせしない運用を心がけています。「今日のうちに受診したい」というニーズにも、受付時間内にご到着出来るのであれば診察させて頂きます。ビジネスパーソンが集中する時間帯は混み合いがちですが、昼休み前(11〜12時)や終業前(16〜17時)は比較的スムーズにご案内できることが多いです。
ーー「かかりつけ医」として利用してもいいのでしょうか?
川島院長
もちろんです。生活習慣病の継続管理、季節ごとの不調、健診後フォローなど、長く伴走する“かかりつけ”としてご利用ください。院内で完結しない場合は病診連携で適切な医療機関につなぎ、必要な検査・治療に速やかに移行できるようにします。「まずここに相談すれば道筋がつく」という安心感を提供したいと思っています。
ーー受診するときに必要な当日の持ち物や流れはございますか?
川島院長
健診や予防接種など目的が決まっている場合は、受付でその旨をお伝えください。内容に応じてスムーズにご案内します。英語診療をご希望の方は、その点もお知らせ下さい。
コミュニケーションのこだわり|「気軽に相談しやすい雰囲気を」
ーー診療する上で大切にしていることはありますか?
川島院長
一人ひとりの患者の思いをくみ取ることです。初診の方には立ってご挨拶し、オープンな雰囲気で何でも相談できる関係づくりを心がけています。「相談して良かった、来て良かった」と感じていただける時間になるよう、言葉の選び方やジェスチャーなどもまだまだ不完全ではありますが気を付けるように心がけています。また、治療の選択肢をお話しするとき、メリットとデメリットを分かりやすくお話しするようにしています。一方的な決めつけは避けつつ、患者様のニーズに応えられるよう心がける、この積み重ねが信頼関係につながると考えています。
アイランド内科クリニックのこれから|“病気にならない体づくり”を広めていきたい
ーー今後、クリニックをどのようにしていきたいですか?
川島院長
働く方、学生さん、ご高齢の方、海外の方など、多様なニーズに応えられるよう、ハード面(設備・導線)とソフト面(運用・説明)をより良くしていきたいです。個人的に栄養学に興味を持っているので、将来的にはビタミンやミネラルを含むオーダーメイドの栄養医療などをご提案できるようになれればと構想段階ながら考えております。「病気にならない体づくり」を地域で広げ、身近な“一次受診の窓口”としての役割をより確かなものにしていけたらと思っています。
アイランド内科クリニック
診療科目 | 内科・呼吸器内科・アレルギー科・糖尿病内科・自由診療 |
---|---|
住所 | 〒163-1301 東京都新宿区西新宿6-5-1 アイランドタワー東館1F |
診療日 | (月・火・水・木・金) 10:00〜14:00/15:00〜19:00 ※受付終了時間は診察終了時間の30分前です。 ※予約優先ですが、予約なしでも受診できます。 |
休診日 | 土・日・祝日・年末年始 |
院長 | 川島 峻 |
TEL | 03-5323-0252 |
最寄駅 | 東京メトロ丸の内線「西新宿駅」より徒歩3分 JR山手線・中央線・湘南新宿ライン・埼京線「新宿駅」西口改札口より徒歩10分 都営大江戸線「都庁前駅より徒歩8分都営大江戸線「新宿西口駅」より徒歩10分 |